野生きのこ発生状況下見&群馬県提出準備(放射能物質検査)



いよいよ今年の野生きのこイベント実施日(9/19)まであと一週間を切った。9/17-9/18は国際ヨガ協会の「びわの葉温圧療法」施療士の研修会があるため、この数日間でやれることをやる。


今日から嬬恋村内の森林をくまなく調査し、野生きのこ採取場所を見極め、採れそうなきのこの種同定大作戦の予定だが、出発する前に、群馬県林業振興課のM様からお電話をいただいた。なんと、お願いしておいた放射性物質含有量検査をやっていただけるとのこと。特産物として出荷している地域が最優先と聞いていたので諦めていたが、それをおして検査していただけるとのこと。全くありがたい話だ。




  


今年はできれば、あまり活用されていない干俣親水公園で実施したいと考えている。干俣の広葉樹林を調べてみる。すると、歩き始めて10分ほどで、なんとクリフウセンタケ(ニセアブラシメジ)の群落が!




  


どんな料理にでも合う、万能きのこ。とはいえきのこ本来の味も持っており、そのまま塩焼きでも充分うまい。幸先の良いスタート。ところが、今回は私が味見をする分以外に、群馬県に提出する分も採らなくてはならない。この3倍は必要かな…。




  


アカアザタケ発見。一応食べられるが、あまり、評判が良くないきのこだし、私も好みの味では無い。古くなるとあざが赤から黒くなり広がっていく。




  


目の覚めるような紫色のきのこはニセムラサキアブラシメジ(フウセンタケ科)か。小さな世界の宝石きのこ。食毒不明。




  


うおっ、なんだ、マツタケか? と思ったが、色が黒すぎる様な気が…
一本だけ、ミズナラの近くに生えていた。手持ちの図鑑に該当種無し。残念ながら捨てる。




  


ハツタケのようなきのこは、傘が膜状になっており、柄の基部に白い毛がある。これも手持ちの図鑑に該当種無し。しかも熊の毛がまとわりついているし…
※後日の調査でカレバハツではないかと思われる。




  


初対面かも知れない。恐らくヒダハタケ(ヒダハタケ科ヒダハタケ属・有毒)だろう。




  


これはヒロヒダタケ(キシメジ科ツエタケ属・有毒)かな? 傘に繊維紋がある。




   


うわっ!なんだこの靴は、齧られた跡のように見えるぞ? グエー!

クリーム色の小さいきのこ、キシメジ科モリノカレバタケ属のきのこだと思うが、ちょっと自信ないので同定せず。




  


恐らく初登場。コガネテングタケテングタケテングタケ属・食毒不明)。…気持ち悪くてこりゃ食えないでしょ。
これも同定は難しいが、ヒカゲシビレタケ(モエギタケ科シビレタケ属・毒)と見た。




  


1時間くらい探して、ようやく二つ目のクリフウセンタケの株を発見。これでまずまずの量になった。
右側のきのこは、きのこを触った感じはエセオリミキ(キシメジ科モリノカレバタケ属)っぽい。カラマツの近くにあったし。でも、前にもこのきのこの同定で悩んだような気がするが…




  


カラマツの下に大きなイグチ科のきのこがあったが、同定できる特徴を見つけられなかった。

※他には、シロヤマイグチを一本ゲットした。




  


さて、この時期の多収性のある野生きのこといえば、イグチ系を忘れてはならない。ハナイグチがあったら次々と見つかるはず。期待してまとまったカラマツ林に移動。しかし、白いゴムボールみたいなきのこしか無かった。これはスッポンタケ科のきのこ。これから、びっくりするような形になる。





イグチ系きのこの大量収穫は諦めて、別のきのこを検討。思いたって干俣神社を覗いてみるが特になし。真っ黄色のきのこが一本あるのみ。恐らくアキヤマタケ(ヌメリガサ科アカヤマタケ属)だろう。透明感のある綺麗なきのこだ。


しかし、これではまとまった量を提出できる野生きのこはクリフウセンタケ(ニセアブラシメジ)のみとなってしまう。群馬県から依頼されていたのは二種類。もう午後3時だ、どうしよう…。




  


思い立って、ウラジロモミ林に急行。すると、アイシメジがたくさんあった。ここのアイシメジはここ数年山ほど採れた。よし、これで行くか。
お、タマゴタケ発見。タマゴタケは群馬県のMさんも口に出していたきのこだが、こんなに綺麗で美味しいきのこ、数百グラムも提出するなんてもったいなくって…。まあ、でも一本しかないし、放っておこう。




  


と、そこにオオツガタケの群生が!!




うわー、美味そう…(゚д゚)




しかし、これを逃しては提出するきのこが無い。豊作のオオツガタケをゲットし、帰りにホテイシメジも篭に入れる(写真はオオツガタケ。ホテイシメジの写真は無し。)。




  


ワタカラカサタケ(ハラタケ科キツネノカラカサ属)は、昔の図鑑は食用だが、最近のには有毒とされているものがある。とりあえず、個人的に味見はしておきたいかな。


今日の騒ぎで獲れた嬬恋産野生きのこ。まずまずの量だと思う。




  


群馬県に提出する野生きのこを計量。とりあえず、クリフウセンタケ600g、オオツガタケ600g、あとは予備としてアイシメジ300g、ホテイシメジ600g。よーし、明日、提出しに行くぞー!




ネイチャー赤木の野生きのこイベント、準備は着々と進んでおります。


ネイチャー赤木による野生きのこイベントは、
今年は9月19日(月・祭)から、本格的にスタートします。


楽しい楽しい野生きのこイベント。秋の森に宝探しに出かけましょう!


野生きのこを観て、分けて、食べてみよう!
http://ecotourism.or.jp/syokutaiken/yaseikinoko.html