旅の観定団の皆様を海野西五郎さんに



嬬恋で、「農業と観光とを、いかに結び付けるか?」についてインタビューするならこの人、海野西五郎さんが第一人者だろう。

トマトの品種“アイちゃん”をつまみながらお話を伺う。農業はまず土だという。「土を知らない者が野菜を生産しているから体にも頭にも良くない野菜が市場に出回ってしまう。大切な飲み水も土から、酸素も作ってくれている植物も土から。全ては土によって生かされている。だから農家だけじゃなく、みんなが土のことを良く学び、そして実践しなくちゃいかん」と仰っていた。

海野さんは生態系研究家としても名乗っていて、本の出版にも関わっているようだ。いつかじっくり読ませてもらおう。


  


ベトバ菌というのを初めて知ったが、ベトバ菌による土壌改良を行い、それで野菜を栽培し、またその土壌の販売もしているようだ。

商品には海野さんの顔写真、うんちく、好気性菌と嫌気性菌のこと、そして成分分析表が載っていた。そうか、最も力を入れている事業はこれだったのか。


  


そうして、今日、午後から来る団体客のために用意していた農産物も見せていただくことになった。

キャベツ、豆などの他にあったのはクロコ。希少なクロコをこんなに売ってしまって良いのかどうか心配してしまう。

手作りイチゴジャムは、イチゴが丸々入っている。私の分と、ジャムが好きなお母さんに買っていこう。


  


次にミニトマト狩り体験やブルーベリー狩り体験などをしながら、さらに農業と観光とを結びつけていく話を伺う。きびしい現実を聞かされるようなこともあったが、これも貴重なお話。

ブルーベリーもいろいろとな種類があった。甘くて美味しい実をたっぷりいただいた。

この幼虫は海野さんいわく、サルナシにばかり発生するらしい。残念ながら手元のイモムシハンドブックでは種の同定ができなかった。