山野草の本三種


北海道の山野草―鉢で育てる

  • 北海道山草会(著)
  • 単行本:252ページ
  • 出版社:北海道新聞社(1989/04)
  • ¥1,600(税込)




覚えたい山野草のテクニック (NHK趣味の園芸―実践作業)




タネから楽しむ山野草

  • 東京山草会(著)
  • 単行本:263ページ
  • 出版社:農山漁村文化協会(2004/04)
  • 商品の寸法:21x14.8x1.8cm
  • ¥2,250(税込)



万座山野草園開設のため、これからネイチャー木村は園芸ジジイの世界に入っていく。ちょうど樹木・環境ネットワーク協会で、種から植物を育て緑の地球に回復させていく、グリーンセイバー資格の勉強を始めたところなので、ちょうどグッドタイミングではある。しかし園芸については全くのど素人なので、小林勝三師匠が持っている本と同じ本を購入することにした。



左の本はもう古本しかない。北海道?万座の植物と少し違うぞ?とも思ったが、内容を読んでみると同様の気候(亜高山帯)である万座と北海道は、植生も大変似ているので同様の管理の仕方で実践できるものが多い。なるほど。



まず、私が知らなすぎるのは用土のこと。富士砂・火山礫・桐生砂・赤玉土鹿沼土腐葉土・川砂・山砂・ケト土・ピートモス・ミズゴケ・パーライトバーミキュライト…ゲッ、こんなに用土の種類があるのか!まあ、確かに生育環境が皆違うし、その場所の土壌を持ってくるわけにはいかないので、こういうどこでも手に入る用土を一定の割合で混合し、同様の土壌状態を作り出すわけだ。うーん、なるほど。潅水、施肥、薬剤など、覚えることがいっぱいだ。



真ん中の本は、里山山野草についての解説が多く、万座的ではなかった。



右の本は、この三冊の中では最も参考になった。なぜ山野草をタネから増やす必要があるのか…等、基本的なことから、発芽のプロセス、ジベレリンの働き、そして種の採取と保存の仕方は、特に参考になった。また、今回は種苗ができていないため、タネを全て乾燥させて冷蔵庫に保存していたのだが、それで死んでしまったであろうタネがかなりあるであろうことも解った。しかし、土壌についてはさほど詳しく載っていなかったので、この三冊セットは購入してよかったと思う。