野菜直売所をめぐって



社長がうちのホテルで高原野菜セット¥3,000を毎日20ケース売りたいらしい。事前に農家の人や農協、直売所等に問い合わせてみて、野菜の仲介自体が超利益が出ないということ、早朝に万座に野菜を持ってくることが不可能…などの理由で、あんまり宜しくありませんと報告書を出すことになりそうだが、とりあえず調査して来いとのことなので周辺の直売所等をまわってみた。

まずは草津を下りた所にある内山ファーム。草津のバスをターゲットにしている。ここでは田舎くささが売り?の鎌原きゅうりは「六合きゅうり」という品目で売られていた。

そして鎌原観音堂の下にある、噂の生活改善グループ「こだま会」がやっている直売所に寄って見ると、おお、すごい掘り出し物がある雰囲気だ!

中に入ると、野菜の価格にまずはビックリ。通常の直売所の半額近くで売っている。近所のおばちゃんたちが自分で作って持ち寄っているらしい。しかし、ホテルによる買占めは困るとのこと。そしてなかなか手に入らない「えごま」を見つけた。地元の人は昔、ゴマの代わりにこれを使ったという。今でも自宅用に栽培をしている。これが安定供給できれば、アレンジして使う料理人がきっといるのに…。


  


「こだま会」の売店では、おばあちゃんが藁を編んでいる。それで作っているのが中にいーっぱいあるわらぞうり。うーんいい味出してる。これをインタープリター会で仲介して修学旅行などの体験学習に仕立て上げることはできないではないが、今日はインタープリター会としてではなく、会社員として動いているのでそういう話はパス。

わらぞうりは¥800で売っている。布を巻くことで耐久性が出る。

「オツケダンゴ」は以前は観音堂で出していたらしいが、今は予約制になっている。書いてあるままに紹介する。

      • おばあさんのオツケダンゴ---

私たち嬬恋村では忙しい時とかご飯が足りない時などよくオツケダンゴを食べました オツケダンゴとは自分の家で取れた野菜をたくさん入れた味噌仕立ての汁の中に小麦粉を団子にして入れ煮込んだものです。 オツケダンゴはお客様にお出しするようなものでなくこの地域の生活に根ざした普段の食べ物です。私達「こだま会」はその普段の味を皆様に味わっていただくことと致しました。


  


蛯名さんの葉菜紬(はなつむぎ)に別件で立ち寄るとその話になり、「私の無農薬野菜食べてみな」と、パプリカなど野菜をくださった。

パプリカって生で食べれるの?世間知らずで恥ずかしいのだが知らなかった。ピーマンのように辛いと思っていた。食べてみてビックリ。すごい美味しい。あーこんな野菜、自分でも作ってみたいな。

ナス科の植物は、ネギ科の植物と一緒に栽培すると病気にかからないらしい。なるほど。写真は確かニラだったと思う。


  


「レストランゆうゆう」に、リーダー養成講座で福永さんを紹介してくださったお礼&新しいチラシを配置に行った。この昼食代やガソリン代も馬鹿にならないのよトホホ。

するとなんと福永さん本人がいて、一緒にしょうが焼き定食をオーダー。そして、福永さんに銀亭(しろがねてい)さんをご紹介していただけることになった。有名な銀亭の親父さん・山崎豊様にご挨拶することができた。

銀亭さんはパンで有名だと聞いていたが、その他に農事組合法人NOSUYをはじめ、いろいろとやっていらっしゃる。有機野菜だの鵜滑鶏だの、鹿児島から豚を持ってきた話だのいろいろ聞かせてくださった。山崎さんは地消地産、地元のもので循環したサイクルでの食品の提供に取り組みたいと仰る。親父さん曰く、「私たちはさまざまな生命の犠牲の上で成り立っている。そしてその生命たちは別に私たちに食べてもらいたくて生きているのではない。そのかけがえのない数々の命を頂戴して私たちの体の血となり肉として生きているということを知れば、生きる力など当たり前につくはずだ。命はみんなつながっている。だから、私はここで子供たちに自分たちで豚を育て、それをさばいて食べるところまでを経験させたい。そのような環境教育プログラムなどは、ぜひ実施してほしい」。

今回は、インタープリター会のチラシ配置のお願いで伺ったのだが、銀亭親父・山崎さんは私ととても合う考え方のお人だ。並みの人間力ではない。これから、いろいろな共同ワークをさせていただきたい。そしてできそうな気がする。

…これだから広域での活動はやめられない。

農工房 銀亭(しろがねてい)--- naturekimura LINK COLLECTION追加
中軽井沢/北軽井沢 http://shirogane-tei.com/