軽井沢ものがたり (とんぼの本)


軽井沢ものがたり (とんぼの本)


  • 桐山秀樹(著) 宮下常雄(著) 吉村祐美(著) 草下英明(訳)
  • 価格:¥1,575(税込)
  • 119ページ
  • 出版社:新潮社(1998/05)
  • 発売日:1998/05
  • 商品の寸法:21.8x16.4x0.6cm



今年は、軽井沢での自然散策ウォーキングガイドの依頼を受けている。実際には私は軽井沢に明るいわけではない。軽井沢の藤本さんに相談したところ、いくつかの本を貸してくださった。まずはこの本から読んでみた。



この他にも町史をはじめさまざまな本を貸してくださったのだが、軽井沢の概要を知るにはこの一冊で十分のように思う。内容は、グラフ特集?浅間山遠望/グラフ特集?軽井沢の四季のみどころ/避暑地軽井沢の百年/軽井沢を愛した作家たち/特選!サイクリングロードと散歩コース という5章に分かれている。文章のタッチも私にとってとても読みやすかった。



特に、■避暑地軽井沢の百年 では、いろいろな古人が軽井沢にさまざまに夢を描き、成功しまたは衰退し、その繰り返しで軽井沢が形成されてきた歴史を理解した。今でこそ、軽井沢は年間を通したリゾート地であるが、昔は9月の声を聞くとバタバタと店が閉まり、寒風の吹きすさぶ山村へと変わった。当時からそして今でも、軽井沢は夏の間にだけ林間に現れる「蜃気楼」のような都会なのだ。そして今でも軽井沢に人々は飽くことのない「永遠の避暑地」を追い求める。



軽井沢を知ろうと思ったら、この本をまずは読んでみるのをお勧めしたい。文学・美術に疎い私は、■軽井沢を愛した作家たち の章は知らない人の話ばかりだったが…