朝の軽井沢周辺散歩 スタート



今日から、8月の1ヶ月間、東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢様で午前中、ご宿泊のお客様に対して自然観察&ウオーキングを提供させていただきます。ホテル様からは当初、2時間のプログラムをオーダーいただきましたが、ハイキングを目的にご宿泊に見えたお客様だけではなく、サンダルでも気軽にご参加いただけるように、以下の1時間コースを2本とさせていただきました。



数ある軽井沢ホテル群の中でも高級な、シックでくつろげる森のホテルです。

東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢
http://www.resorthotels109.com/kyukaruizawa/



  


中庭のヌスビトハギ。種の形が盗人の「抜き足、差し足、忍び足」の足跡に似ていますか?


雲場池の鯉が背中を水上に出して泳いでいました。まるで○ッシーのようです。





初日から、最高の天気に恵まれました。ピーカンです。 湖映の美しいこと。



  



2回目のコースは諏訪神社コース。サナトリウム・レーン(ささやきの小径)を歩きます。ユキノシタの花がまだ見られます。


皆さん諏訪神社の巨木群にビックリ!


「こんなところが軽井沢にあったなんて!」



そうですよね〜、外国人が開拓した軽井沢ですが、その前は中山道の宿でしたから、歴史はあるんですよね。この付近は外国人が多くて、この神社の境内に外国人が集まり、賛美歌を歌ったりイエス様にお祈りしたりもしていたそうです。さすがは日本の神社、八百万の神を受け入れる度量がある、てことですかね!






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愛宕山/オルガンロック下見



軽井沢での朝仕事の後、可能な限り軽井沢の下見に励むつもりでいます。今日はオルガンロック/愛宕山を探検してきました。



  


愛宕山に行くには旧軽井沢銀座通りを上り、結婚式場クリークガーデン手前を左に曲がり、別荘地の中を通って行きます。



  


道を間違わなければ、やがて「愛宕神社参道」の看板が現れます。道中、非常に廃れた別荘も見受けられます。この辺は車で来るのが渋滞に巻き込まれる等で面倒なので、相続しても放置してしまったかもしれません。しかし明治43年(1910)8月9日〜11日の大雨大洪水での矢ヶ崎川氾濫で痛い目に会った軽井沢町住民は高い場所に別荘を建てることになった、と聞きます。古い時代はこの愛宕山付近は賑わっていたのです。



  


階段、坂道を延々と登りますが、それでも別荘地は続いていました。



  


最後は別荘もなくなり、自然歩道の参道だけとなります。この暑さでは、夏に愛宕山エコツアー企画しても坂道登るのキツイですね。



  


(暑いので)いい加減に飽きた頃、愛宕神社に到着します。こじんまりとした社殿でした。



  


古峰神社は解りませんでしたが、浅間神社の石祠は確認できました。





その隣に、オルガンロックはありました。パイプオルガンの、並んでいるパイプの姿に見立てたのでしょうね。鍵盤ならピアノにしても良かったはずです。



  


玄武岩の柱状節理だそうです。玄武岩はSiO2が45 - 52%程度で、それ以上だと安山岩、その上はデイサイト、流紋岩となってきますが、成分はどこの機関が調べたのかな? 浅間火山由来の溶岩ドームでは無いとすれば、碓氷火山列の一部だと考えられますが、どちらにせよ安山岩〜デイサイトが主成分だったはずです。



  


それはそれとして、左回りに自然歩道を歩いてみました。樹木が倒れていたりで道は荒れています。



  


フシグロセンノウがきれい。やがて突き当たりとなり、小さなオルガンロックがありました。




その手前左側に、金刀比羅大明神と書いてある石碑があります。これも明治43年の水害に関係があり、水の神様である金比羅大明神様を奉っているのだそうです。



  


先に進む道が無いので、愛宕山山頂を目指して登ってみました。



  


すると、何と山頂にも三笠成田山神社という神社がありました。こちらの方が愛宕神社よりもきれいです。



  


中里藤雄さんという方の銅像があり、「皇太子徳仁親王殿下お手植えの松」があってちょっとビックリ。こんなに荒廃してしまっていいんだろうか?



  


カモシカにはそんなことはお構いなし。三笠成田山神社の参道石段を下ります。


  


石段の下が広くなっていて駐車できそう。この辺には各テレビ局の電波塔もあります。



  


近くの尾根からオルガンロック方面に進んでみます。



  


カンが当たってオルガンロック上部へ。古いロープが掛けられていて、やはり上に登る(私のような)バカは昔からいるのだなと…。おや、この岩、横方向にも亀裂が入っていますね。板状節理も発達しているようです。うーむ、古くなると板状節理が発達し、鉄平石になるのも多いのかな?





木々の合間から見える旧軽井沢新軽井沢の風景、これはとっておきかも。



  


オルガンロック下に降りて、今度は自然歩道を右回りに歩いてみました。



  


ところが、この道は上に登る道ではなく、三笠成田山神社に行く車道に出ただけでした。


うーむ、総合的に見て、旧軽井沢から出発する愛宕神社/オルガンロックを訪ねるエコツアーというのは、始めのうち延々と続く別荘地風景が退屈になってしまうかな、と思いました。しかし車で三笠成田山神社の駐車場まで登ってしまい、愛宕山山頂付近探検エコツアーとしてなら、かなり面白くなりそうです。そのためには、愛宕山の北側地形をもう少し、調査した方が良さそうです。






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軽井沢での朝の自然散策コース検討



今年は軽井沢の会員制高級ホテル様より、午前中、ホテル周辺の自然観察散歩をオーダーいただいています。7月後半からは軽井沢へ幾度となく足を運ばせていただきました。



  



根萌芽している街路樹のイチョウの木。自然観察としては格好の材料ですが、お客様の多くは首都圏からお見えになりますから、わざわざ首都圏にもある植物を紹介することは無いでしょう。しかし、さすがにこの、オニノヤガラは無いかもしれません。本種は標高1,000mの高原地帯に生育する訳ではありませんが、ある程度の豊かさと広がりを持った森林じゃないと見つけられません。


ちなみに、オニノヤガラは主にナラタケ菌から栄養提供をうけて生活する菌従属栄養植物(腐生植物)です。見ての通り葉緑素を持たず、光合成を行ないません。腐生植物の分類では山でよく見かけるギンリョウソウというのがあり、あちらは真っ白けです。


ギンリョウソウは、周囲の樹木と外菌根を形成して共生するベニタケ属の菌類とモノトロポイド菌根を形成し、そこから栄養を得て生活しています。つまり、直接的にはベニタケ属菌類に寄生し、究極的にはベニタケ属菌類と共生する樹木が光合成により作り出している有機物を、菌経由で得て生活しています。


ところが、ここからが非常に私の頭を悩ませるところで、ナラタケは菌根菌ではなく、木材腐朽菌なのです。木材腐朽菌とは木材に含まれる難分解性の木材基質(リグニン、セルロース、ヘミセルロース)を分解する菌類で、樹木にとってコンクリートの役目を果たしているリグニンを分解できるのはこの菌類のみに限られています。


つまり、ギンリョウソウは光合成生産物を得て成長していますが、オニノヤガラはナラタケが分解した木材基質を吸収して成長している? 或いはナラタケ菌糸そのものを分解・消化吸収しているらしいのです。 全然、生活が違いますよね。


ただし、光合成生産物=デンプン(C6H10O5)も、木材基質も、炭素(C)と水素(H)と酸素(O)だけでできているのですから、無茶苦茶な話ではありません。そして、オニノヤガラはラン科、ギンリョウソウはシャクジョウソウ科ですから、腐生植物として同じグループに括ってはあるものの、見た目の概念的なものであって、生活環はまるで違う、と思う訳です。



  


軽井沢では生垣にウラジロモミをよく利用しています。恐らくは、高木になるので日陰を作ってくれる、ということと、まっすぐ成長するので周囲の家に迷惑をかけない、という理由なのでしょう。

雲場池に到着。大きなクリの木があります。



  


コブシの実があります。軽井沢の森では4月の花と言えばサクラソウとコブシ。湖畔にはドクゼリが咲いています。



  


カルガモばかりかと思いきや、カイツブリが一匹混じっていました。これからしばらくは、このチチタケがそこいら中で見られます。



  


珍しく道路に張り出していたミズナラの木。マスタケがごっそり出ていました。



  


次に万平ホテルへ。万平ホテルは元々「亀屋」という旅籠でしたが、近代において避暑地軽井沢として発展し始めた際の曙時代を風靡し、また共に歴史を歩んできたホテルです。ジョン・レノンが愛したホテルでもありました。でもコースからは遠く、諦めることにしました。

おや、ソバナの花がきれい…



  


諏訪神社に着きました。ここの社叢は軽井沢町の天然記念物で、トチノキケヤキなどの巨木がいくつもあり、目をみはります。



  


隣接するユニオンチャーチには自由に入れるみたいですね。これは…ハエドクソウ。よーし、準備が整いました。来月から楽しみです。






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岩櫃乱舞(いわびつらいぶ) 開催!



東吾妻町の中心地である『原町』という宿場町が整備されてから今年は400年目にあたります。その記念企画として、東吾妻町の全面的な支援の下、我々「忍びの乱実行委員会」が企画運営している『岩櫃乱舞(いわびつらいぶ)』が実施されました。この事業は東吾妻町プレミアム商品券販売促進事業でもあり、オリジナル缶バッチの作成体験、バルーンリリース、模擬店、打ち上げ花火まで上がり、凄いことになりました。





会場は『岩櫃ふれあいの郷、東吾妻町コンベンションホール』です。





役場の方もいろいろ出店していて、賑わっていましたが、私たち忍びの乱実行委員会のブースを。リナさんのシャツ、絶対いいです。ぜひ量産販売してほしいです。



  

  


今回のイベントに間に合わせて、夜なべして作ってくれた、麗ちゃんの手裏剣グッズが飛ぶように売れています。こんな才能があるなんて知りませんでした。





丸橋さんの知り合いに作ってもらっている『忍者さるぼぼ』も人気。



  


さて、岩櫃乱舞会場へと入ります。昨年は城の外観にプロジェクションマッピングを投影していました。今回は和楽器と洋楽器のコラボ演奏、太鼓の演奏、演劇、合戦、映像、ダンス…等をふんだんに盛り込んだ、「ご当地歴史スペタクルショー」をコンベンションホールで実施したのであります。


※写真は、岩櫃城忍びの乱、斉藤貴史実行委員長のFBページより拝借しました。著作権等で問題が発生したら消去します。





真田信之、幸村の役を武術舞踏グループ『巫雷(みかづち)』さん達が演じます。巫雷の演武には剣術だけじゃなくて「舞う」要素があって美しくて、思わず見とれてしまいます。





演奏はという和楽器グループ『月詠(つくよみ)』の皆さん。尺八、琴、津軽三味線の音が戦国時代ものに合っています。しかもリーダーの山野さん(尺八)は東吾妻町出身です。





待っていました!「信州上田真田陣太鼓保存会」さんの太鼓の演奏です!

「日の本一の兵(つわもの)」と言われ、その強さと勇猛さを天下に響かせた戦国武将・真田氏をメンバーの皆さんが、心から愛していることがひしひしと伝わってきます。





握るバチは槍であり刀であり、響かせる太鼓の響きは「真田魂」の叫びだそうです。凄い迫力です。





兜を脱いだ幸村の、魂の絶叫と演奏。感動のあまり、涙を流してしまった観客がどれだけいたことか。





吾妻高校ダンス部も、短期間によくこれだけ仕上げてくれました。拍手喝采でした。





最後に、三味線の三好さんが歌ってくれて、凄くうまくてビックリしました。B'z みたいでした…。でもポコポコポンってのは?



  


最終公演が終わり、まずは本格格闘甲冑集団‐式‐の皆さんによる演武を披露。あまりのパワーに槍が折れたりで、迫力ありました。バックの演奏が信州上田真田陣太鼓保存会さんの太鼓というのも、贅沢な一幕でした。そして、仕掛け花火が点灯して400年の文字が。






ウオー、くるくる回り出した! 手裏剣?!




  


そして、吾妻川河川敷から花火が上がります。原町で花火が上がるのは何年振りかだそうです。





最後の大玉、見事でした〜


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そして、我々、岩櫃城忍びの乱実行委員会は打ち上げへ。興奮のあまり翌日の山ガイドに支障をきたすほど飲んでしまったのは言うまでもありません…






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四阿山 登山ガイド



今日は愛知県の旅行会社様の日本百名山ツアーの登山ガイドで四阿山をご案内しております。



  


今日の登山コースはゴンドラ「パルキャビン」を使ってのコース。ゴンドラでらくらく行ける日本百名山コースです。
パルコール嬬恋リゾートホテルも新体制となり、看板も綺麗に建て替えられました。



  


ところが! これまで使えていたゲレンデからのショートカット登山道が閉鎖してしまっており、いったん、急坂を登らなくてはなりません。
花が少ないこのコースですが、道中、クルマユリが応援してくれました。





山頂手前の痩せ尾根ガレ場です。よっこらせっと。



  


四阿山(2,354m)の三角点は山頂ではない別のピーク・2,333m地点にあります。群馬県の登山界では四阿山は双耳峰には含まないと聞きますが、愛知県から見えた添乗員様は四阿山のことを双耳峰だと仰っていました。





四阿山山頂から見る浅間山と嬬恋平野。今日も雄大な風景です。



  


うーん、それにしても、狭い四阿山山頂では団体行動はキツいですね! 人数確認も大騒ぎです。



  


下り道で、「コイチヨウラン」を見つけました。雲の上らしい、可憐で涼しげなお花ですね。

皆様、今日はありがとうございました。またいつか、お会いいたしましょう。それまでお元気で…






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原町祇園祭



三百年以上の歴史がある東吾妻町原町の祇園祭。今年も盛大に開催されました。





昔のことをあまり知らない私にとっては、これでも、「この中山間地域の山村で、これだけ立派なお祭りが良く続いているものだ」と思いますが、昔は観光客も地元住民も今の何倍も、恐らく10倍は人手が出ていて、本当に賑やかだったそうです。





クライマックスで演奏を競い合った後、若い衆らがお互いをたたえあっています。





その輪の中心で掛け声を発していたのは、紺屋町の永井さんでした。永井さん素敵です。





昨年、原町祇園祭について、あれだけの記事を書いたのに、今私は紺屋町に住んでいます。
苫米地英人さんの「超訳 般若心経」



の一部を拝借。般若心経を本来のお釈迦様の教えに沿った、現代人が理解できる文章に添削したものです。


(無)苦集滅道  (無)智亦(無)得  以(無)所得故

菩提薩埵 依般若波羅蜜多故

心(無)罣礙  (無)罣礙故  (無有)恐怖

遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 

苦しみも、苦しみの原因を考えることも、苦しみの原因をなくすことも、苦しみの原因をなくす方法も『空』である。

智も『空』であり、また何かを得ることも、得ないことも『空』である。

何かに囚われることも『空』であり、囚われない境地さえもまた『空』である。

修行僧はこの智慧の完成の境地を拠りどころとしなさい。

修行僧の心にある妨げも『空』であり、こだわりも、恐れも『空』である。

また、迷いから遠く離れているので、涅槃(覚りの世界)に至ることができるのだ。

『空』になりたい。虚無主義ニヒリズム)ではない、囚われない自由自在な『空』に。


そのためには、もう手放すことが必要なのかもしれません…






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湯の丸山 小学生引率登山



埼玉県の小学生を湯の丸山に引率登山する仕事が続いています。





7月24日の山頂の様子です。



  


7月26日は鞍部からの周回コース。鞍部手前の最後の日陰で休みました。





凄く天気がいい日でした。



  


湯の丸山から見える富士山は、四阿山からよりも良いですね。



  


北アルプス槍ヶ岳を眺めながら。




いつまでも降りたくない、今日の山頂でした。



  


子供たちの手を無理やり繋がせてバンザイをさせる写真屋のおじさん。いい味出しています…



  


27日、ヒガラの様に見えますが、シジュウカラの幼鳥かもしれません。今日もバンザイおじさんが写真を撮っています。





日暈の彩雲がきれいだったこと!





28日、日当たりの良い場所ではマツムシソウがいい感じです。



  


早朝、強い雨が降り心配しましたが、頂上まで行けました。





行ってみれば、素晴らしい雲海! これだから山登りはやめられません。



  


ゲレンデ付近で見つけたチドリ。これは初めて見ました。なんという名でしょう?





30日は鞍部から。山の花の移り変わりの早いこと。



  


この学校の生徒は、体力のない友達をみんなでサポートしていました。感心しますね。





今日はゲレンデに降りるコースです。



  


おやおや、あからさまに色と質の違う石が運ばれています。今回の登山道整備には、湯の丸山のものではない石も使うのですね。ちょっと残念な気もします。…が、このように新しく増設されたテラスを見ると、お客様にとっては利便性が高くなるのでいいのかな、なんて思ってしまう勝手な自分でもあります。





帰りのゲレンデ、勢いづいて走って怪我しないようにね。






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