「愛妻の日」記念 極寒星空スノーシューツアー2013




『愛妻』で村づくりを進める嬬恋村が企画する、「愛妻の日」記念 極寒星空スノーシューツアーが実施されました。

「愛妻の日」とは、嬬恋村に本部を置く日本愛妻家協会が2006年に制定。1月の 1を"I"に見立て、「あい(I)さい(31)」の 語呂合わせから。日本愛妻家協会では、2014年1月31日愛妻の日は、世界で最もハグの苦手な日本人がハグで世の中を一瞬明るくしてみることに挑戦する日にします。100万人が同時にハグすれば日本はちょっといい感じになるかもしれない。
二人の愛を確かめるのもいいし、ふたりで誰かの幸福を願うのもいい。照れ臭さと恥ずかしさを乗り越えたときに新しい自分と出会える、たぶん。


「愛妻の日」記念 極寒星空スノーシューツアー2013
http://ecotourism.or.jp/pdf/20130131aisai_snowshoe.pdf


星空案内人でアマチュア星景写真家の黒田様から写真を借用して、当日の様子をこのブログで紹介させていただきます(一部は自分の写真です)。



      


嬬恋村役場に集合し、開会式を終えてマイクロバスに乗車、嬬恋村をご案内をしながら嬬恋高原ブルワリーへ。ここで、まだ明るいうちにスノーシュー脱着の仕方を練習していただきました。





30名様近くのお客様(参加者)がいて浅間山が見えているのですから、浅間山のお話をしない理由がありません。ミスター嬬恋村インタープリター(赤木道紘)の出番です。



      


田代の集荷場に到着、まずはスノーシューを持って移動しました。移動中、浅間山に東に見えていた夕焼けのグラディーションは、次第に天頂から降りてくる闇にのまれていきます。




さて、オリオン座もすっかり見えてきましたね。一年を通して、また全天の中でも最も姿の美しいのがオリオン座です。まず、このリゲルは、800光年向こうにあって、天の川銀河の中でも肉眼で見える最も明るい星の一つです。なんと太陽の8万5000倍も明るいと考えられています。そしてベルトの三ツ星を挟んで、最も目立っているのがこの赤い星、ベテルギウスです。640光年離れているベテルギウスは、星の最後の姿です。あと100万年以内に必ず超新星爆発を起こすと言われています。星が不安定な形状になりとても膨らんでいて、直径は太陽の800倍以上、太陽を回る木星の公転軌道に迫るような大きさで、地球から見て見た目の大きさでは一番大きな星なんです…

  


キャベツ畑の中を歩いてゆきます。なんという晴天、満天の星空、ここ数日間下見した中で最も星が出ているのに、最も暖かい夜です。




後ろを振り向いてください。夏の星座、はくちょう座四阿山に沈むところです。星座は、一日で一回転しますし、一年でも一回転します。一年は12か月あって、一日は24時間ありますから、一か月で2時間、星空は動くことになります。すると、今見ている星空はだいたい、年末やクリスマスの頃の夜8時頃の星空と同じなわけです。

はくちょう座が頭から地平線に落ちて行っているのが解りますか?あれは北十字とも言われています。クリスマスの夕食後の頃、西の空に十字架が沈んでいくのです。ロマンチックでしょう。

  


パノラマライン北ルート(通称キャベツ・ロード)に出て、愛妻の丘に向かって歩きます。今夜は木星がとても明るいですね。あの、木星に向かって歩いてゆきます。





愛妻の丘に到着。いつまでも眺めていたい星空にうっとり。


最後に、今日一番雄大な形をしたオリオン座の星座神話をお話します。
狩りの名人オリオンは、ポセイドンの息子で、陸の上も海の上も自由に歩ける能力を持っていました。ある時から、月の女神アルテミスに仕えるようになり、二人は恋に落ちます。しかし、アルテミスの兄、太陽の神アポローンはプレイボーイのオリオンのことが気に入りません。ある日、海の上を歩くオリオンの頭だけを照らし、アルテミスにこう言います。
「アルテミス、いくらお前が弓の名手だとしても、あの、光っているものは射止められまい」。
アルテミスは、「お兄さま、見ていらっしゃい」と言って、たやすくその光を射止めてしまい、光は海の中に沈んで行きました。しかし、翌日、浜辺にうち上げられていたものは、なんと愛するオリオンだったのです。アルテミスはひどく悲しみました。そして、大神ゼウスにこう願い出ました。
「ゼウス様、私が銀の馬車で空を走っているとき、いつもオリオンに会えるように、オリオンを星座にしてください」。アルテミスの願いは叶えられ、オリオンは星座になり、月の通り道のすぐ近くに配置されました。
…もし、オリオンの近くで、月が輝いているようだったら、この神話を思い出してください。

  


愛の叫び台で愛を叫ぶ方がいたり、愛妻レターボックスに妻へ感謝の手紙を投函する方がいたり。



  


そしてありがたいことに、「おちょんきネット」の皆様による、温か〜いお汁粉のサービスが!大寒の頃の野外イベント、しかも夜ですから、こんなに嬉しいことはありません。ホント感謝してます。





あ〜しみる… 大成功に終わった極寒星空スノーシューツアー、来年も継続してやっていただきたいですね。






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