草津温泉 望雲 にて打ち合わせ
草津温泉望雲の創業は慶長4年(西暦1599年)、前年に豊臣秀吉が死去し、徳川家康の時代に移り始めた時代だそうです。望雲七代目と俳人小林一茶の親交が深く、宿で読んだ句も残っています。十返舎一九もお泊りになられました。元々は湯畑の前にありましたが、現在はそこから徒歩5分、望雲坂を上がりきった小高い所にあります。
先々代の黒岩忠四郎社長は、草軽電気鉄道を誘致したお方で、明治35年(西暦1903年)の草津温泉大火事の際には、私財をはたいて草津町の復興に努めたと聞きます。
湯けむりにふすぼりもせぬ月の貌 小林一茶
その血が流れている黒岩智絵子さんは草津の女将さんの中でもかなりの切れ者。準備して臨まれた際のスピーチを聞いたことがありますが聞き惚れる程でした。マジで。
草津温泉 望雲
http://www.hotelboun.com/index.html
…失礼しました。今日は望雲さんの話をしたいのではありません。
望雲の、黒岩智絵子様と打ち合わせに来たのです。
先に、ちゃっかりお風呂をいただきました。吹き抜けの渡り廊下には、侍の甲冑が飾ってあります。
さて、打ち合わせ開始。「ものづくり伝道師 浅間・吾妻塾」で、温泉まんじゅうづくりを実施したいのです。過去に黒岩様が実施された温泉まんじゅうづくりの資料を見せていただきました。
■温泉まんじゅう 分量
200個分 25個分 ?
黒糖 1120g 140g 100g
水 480cc 60cc 45cc
B.P. 64g 8g 6g
薄力粉 1600g 200g 150g
準備 餡玉(あんたま)を丸めておく。(1個20g)
■温泉まんじゅう 作り方
- ふるった黒糖に水を加える。
- 薄力粉とB.P.をふるい、1.を加え混ぜる。
- ふきんを掛けて10分寝かせる。
- 手粉の上に移し軽く生地をもむ。
- 生地を分け、餡玉を包む。
- 強火の蒸気で10分くらい蒸す。
≪必要なもの≫
あんこ、ふるい、黒みつ、メジャー、粉、ペーパータオル、B.P.、蒸し器×2、ラップ、資料、クッキングシート…
なるほど、了解でやんス。「ところで姉さん、チラシを作るための写真はありませんか?」
パソコンの中を探したけれども見つかりません。かつてのイベントのチラシが出てきました。午前中のハイキング担当の湯田さんに電話してみましたが、温泉まんじゅう作りの写真は残っていないそうです。
パソコンの中をくまなく探しているうちに、他の郷土料理写真が。これは「とっちゃなげ」です。吾妻地域に昔から伝わる、いわゆるすいとんです。これをやってもいいですね。…ん?粉もの?ではうどん、最近草津で復元し宣伝し始めている「草津味とうじうどん」はどうだろうか?
…ということで、次の浅間・吾妻塾では「草津の食文化を学ぶ(作って食べる)」内容になりました。「温泉まんじゅう」と「草津味とうじうどん」の二本立てです。
っていうか姉さん、草津味とうじうどんが決まった瞬間に温泉まんじゅうやめようとしないで下さいよ〜!最後までおつきあい下さい。