とうじうどんとは何ぞや?



「ものづくり伝道師 浅間・吾妻塾」で、温泉ちぢみ(メリンスの湯もみ細工)の復元を図ろうと思っていましたが、行き詰ってしまいました。もう、かつての材料=ウール100%のメリンスは、どうにも手に入らないようなのです。


温泉ちぢみの記事 http://d.hatena.ne.jp/akagi39/20120713/1342433808


それで、智絵子さんと話し合った結果、代替の企画として、「草津の郷土料理」を学び、作り、味わう塾にしましょう!という話になりました。ものづくり塾なのだから、食べ物を作る料理教室にしたって構わないのです。





白羽の矢が立ったのは「そばきち」川島武社長です。


草津温泉 そばきち
http://www13.plala.or.jp/tomoeya/sobakichi/


数年前、とうじうどんを復元させるプロジェクトを智絵子さんらと行い、今は草津で採れた笹のパウダーを練り込み、草津味とうじうどん」として商品化にせいこうしていらっしゃいます。
以下はそばきちHPより↓

 かつて、長野県や草津温泉周辺では、囲炉裏でグツグツ煮込んだ出し汁と具の入ったお鍋に、 籠に入れたうどんを投じて温め、お客様に振る舞ったという風習がありました。 そこで「とうじうどん」と名付けられました。 そして、草津温泉の独特の味、草津だから「草」を使った料理、熊笹を練り込んだうどん、 「草津味とうじうどん」が生まれました。 熊笹はどこにでもありますが、標高1200mの高原で採れた草津温泉熊笹は栄養価も高く、 パウダー状にするのに、とても適しております。熊笹は、ビタミンC.K.B1.B2、カルシウムが多く含まれ、 糖尿病、高血圧、口内炎、便秘、胃腸などに良いと言われ、血液の弱アルカリ性化が期待できるとも言われております。


  


伺ったところ、早速、草津味とうじうどんを作ってくれました。1kgの小麦粉に対し、40gの笹パウダーを混ぜています。




  


500gの水にお塩を足して、水を少しずつ足していきます。




  


水を足したら手合わせ(小麦粉に塩水を攪拌しながら行き渡らせる作業)を行い、また水を入れて…




  


十分に水が行き渡ったら、少しずつまとめて行きます。




  


ビニールで包み、寝かせます。




  


寝かしたところで作戦会議。日程は11月27日(火)に決定。とうじうどんの意味を理解するためには食べてもらうしかないことになりました。このとうじ篭を使って食べるそうです。




  


30〜40分ほど打ち合わせしている間に、ねかし(熟成)ていたうどん生地は、弾力性が増し、粘りが出てふっくらと柔らかくなりました。こねによって加えられた力による生地のひずみが寝かしによって緩和されるのだそうです。


うどんの生地は、なぜ寝かせるのか
http://www.hokuto-kona.net/udon/zatsugaku/nekase.html







とうじうどんの食べ方を理解していない私に、川島社長がとうじそばをご馳走してくださいました。草津味うどん(笹パウダーうどん)は仕込んでいないために、うどんではなく、蕎麦でとうじ…です。とうじ篭はこうやって使います。篭の中で麺を泳がせるのです。この篭も草津の方々で復元させたそうです。




  


智絵子さんが汁と具を足してくださり…はい、これが「とうじそば」です。
「とおし」とは、湯通しの意味。お湯を通してしまうとお汁が薄まってしまいます。だから、お汁で麺を通していただくのです。西吾妻では前日に作って置いたうどんを、こうやって翌朝いただいていたのです。あ〜あったまる〜




  


とうじそばをいただいている間に、草津味とうじうどんも程良く寝かされ、コシが出てきました。私も半分いただいて帰りました。どう食べようっかな〜






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