「野生きのこを観て、分けて、食べてみよう」 イベントを実施しました。



このイベントはつまり、「野生きのこ狩りをして、食べられる野生きのこを料理して食べる」という、イベント。
今回は参加者6名様と上毛新聞社グラフぐんまの取材が入り、私を含めて9名で山に入った。このぐらいの人数がちょうどいい。






  


まずは名水「干俣のしみず」で水を汲む。水はご飯を炊くためやお吸い物、きのこ洗いなどで結構使うのだ。今日の会場、干俣親水公園には飲み水がないが、この美味い水があればオッケー。
今日入った森は、「ミズナラとウリハダカエデの森」と「カラマツ幼齢林」。隣接している。




  


おっ!端麗で美味そうなきのこが!…しかし残念。これはタマゴテングタケモドキ(テングタケ科)で毒。テングタケ科のものは、食べられる数種類を覚えておいて、あとは食べられないと理解しておくのが良い。




  



採れた食用きのこはシロハツ、カワリハツ、ニセアブラシメジ(クリフウセンタケ)、モリノカレバタケ、ツルタケ、カバイロツルタケ、フウセンタケモドキなど。他にはキアミアシイグチ、ウラグロニガイグチ、タマムクエタケ、ゴガネテングタケテングタケ、ニガクリタケ、カレバハツ、カラハツタケなど。あまり食欲のそそらないきのこは置いておいて、美味そうなものだけをゲット。




  


干俣親水公園に帰ってからは、やることが多い。野生きのこを洗ったり、石づきを取ったり。





みんなでワイワイやりながら、野生きのこを観賞&下ごしらえ。楽しいひととき。




  


今日の親水公園は他に利用者がいなかったので、あずまやにコンロをずらっと並べて調理。4品とも、上手にできあがりました。




  


できあがったきのこ料理をいくつかに分けて、さっそく食事会開始。おお、イケる。





自分たちで山歩きして採ってきたきのこを料理して、みんなでワイワイガヤガヤと。至福のランチタイムです。




  



今日の野生きのこ料理は、


1.野生きのことキャベツのベーコンバター醤油炒め
2.野生きのことキャベツのツナマヨネーズ炒め
3.野生きのことキャベツのお好み焼
4.野生きのこと鶏ササミのお吸い物




の4品。あ、お吸い物の写真撮るの忘れてた…。どれが一番美味しかったかって?それが、甲乙つけがたいほど美味いんですよ。本当に。ネイチャー赤木&ママすぴりちの料理アイデア炸裂しまくりでしたからね。




最後は、料理に入り切らなかった野生きのこをバターでホイル焼きに。思っていたよりもモリノカレバタケが美味かったことと、お好み焼きに入れたシロハツは苦くなかったのだが、ホイル焼きのシロハツはやっぱり苦辛かった…など、新たな発見もあった。




  


イベント終了後、公園内を少しチェックしてみると、アカモミタケ(ベニタケ科チチタケ属)が。見た感じではグロテスクだが、まだ味見をしていないきのこなので、貰って帰ることにした。




このイベントは、本当は野生きのこを採る時間と同定の時間を長く取りたい。私としては種類を調べることに喜びを感じてほしいのだが、そこは参加者との温度差を感じるところ。残念ながらご自分のきのこ図鑑を持ってきた参加者はいなかった。


野生きのこを発見した時に「あ、これって○○ページに載っていたきのこだ」というふうに、自分所有のきのこ図鑑を丸暗記することが、野生きのこに強くなる基本的なコツ。まあ、どの分野でも種類を覚えるためにはこれがベストなのでしょうが…。


もちろん、これは有料のイベントなので、解からないものは歩くきのこ図鑑(赤木道紘)に聞けば良いのです。ただし、そこで持ち歩いておいた自分のきのこ図鑑も一緒に開いて見ておけば、一発で覚えることもできます。なんだか勿体ないような気がします。


ネイチャー赤木の野生きのこイベント、9月中旬〜10月中旬の週末に実施しています。ご興味のある方はぜひともご参加ください。


楽しい楽しい野生きのこイベント。秋の森に宝探しに出かけましょう!


野生きのこを観て、分けて、食べてみよう!
http://ecotourism.or.jp/syokutaiken/yaseikinoko.html