あずまや高原ホテルから四阿山スノーシュー
嬬恋村に法人所在地を置く当協会は、どうしても嬬恋村からのスノーシューツアールートを設定してしまいがちですが、四阿山に至っては嬬恋村バラギ高原からのルートよりも、あずまや高原ホテルからのルートの方が一般的です。しかもそちらの方が尾根が広く、アイゼン・ピッケルなどは冬期は必要ありません。
ただし、当協会のゲストは登山派よりも観光派の方が多いので、夏でも登頂3時間以上を見込むとされているこのコースを歩いていただけるかどうか…。私もこのコースは夏しか歩いていなかったので、じっくり下見をしてきました。
お洒落な外観のあずまや高原ホテルさん。隣接して登山道があります。
初めは別荘地の中を歩きます。なるほど、夏はちょっと雑然としていますが、冬は雪で余計なものを覆い隠してくれています。げ、3.5Hって書いている人がいますね…
そのうち登山道っぽくなって、広大な菅平牧場に出ます。
夏は有刺鉄線の中、放牧をしているので、牧場には立ち入れられませんが、冬なら怒られはしないでしょう。白い大地を四阿山に向かって登っていくのは気持ちがいいです。
やがて、白樺林になります。菅平牧場は明治中期〜大正初期が全盛期で、当時は1700頭の牛馬がいたそうです。昭和30年(1955)をピークに減少傾向にあるそうなので、明るい牧場から森へと遷移していく過程で、陽樹であるダケカンバが一斉林を築いているのでしょう。
何かありますね…石柱、そしてその奥に社があります。
なるほど、これが旺文社の登山地図に載っている「里宮」なのでしょうね。登山道から少し入り込むために、夏の登山者はここまで来ない人が多いのです。
この辺から斜度は上がってきます。今日は先にラッセルしてくれている登山者がいるのでラッキーです。
左手には「中四阿(なかあずまや)」と呼ばれるピークが見えています。冬にはお客様をお連れする理由を見つけることができませんので、眺めるだけにしましょう。
先に登っていたのは女性グループで、ここで一休みされるそう。ここからはラッセル担当です。8合目を越えると、ガレ地っぽくなってきます。
旧真田町(現上田市)から四阿山に登るルートには、至る所に石祠が見られます。山頂の信州祠の向きは、信州(長野県)方面を向き、信州を守護している…とよく言われますが、ここは白山権現を祀った山です。もしかしたら岐阜−石川県境の「白山(2,702m)」の方を向いているのかも知れません。であれば、四阿山から見てちょうど「槍ヶ岳(3,180m)」の方向です。あるいは真田氏の山家神社方面か…だとすると御嶽山(3,067m)方向になります。これは、調べてみる価値がありますね。
かろうじて看板が見えています。あれ?おかしいな、今日は天候が回復するはずなのに…?
中四阿との分岐。完全にホワイトアウトです。参ったな。
しかしこうなったら地形を把握している地元民力で、尾根を歩くことにします。登山道からは外れますので、後ろの人たちには、悪いですけどね。
見事に発達した雪庇の近く、樹の枝下に隠れておにぎりをほおばります。
なるほど、群馬県側からの尾根と違って広いですね。夏道が広いんだから当たり前ですが…。ここは、風が強くても素直に尾根を歩きましょう。下手に雪庇の下に入ると上がるのに難儀します。
いつもお世話になります、四阿山様。
このたび、ハゲになってみることにしました。これからもよろしくお導きくださいますように。
それにしても視界が悪い。せっかく晴れの写真を撮りに来たというのに、成果なしでは帰れません。吹雪の中、待つこと30分…
先ほどの女性グループが、到着しました。こちらの皆さんは途中でアイゼンに履き替えたようです。
これで、天候の回復を願う祈りが 1名 → 4名 になりましたー。さて、どうなることやら…
おっ、おっ、日が差してきた、晴れてきた! (*ノ^□^)ノ
いやあ、凄い「晴れ女」でしたね。そういえば、修験者が持っていた超能力には、天候を変える力もあったんですかね?登山で修行をしている彼女らには修験者というか「巫女」みたいなパワーがあるのかも?いや、ここは女人禁制の山だったはずだ。その理屈は何か合わない。
何はともあれ、素晴らしい神通力を、アリガトウゴザイマシター (○^人^○)
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さて、大変申し訳ないのですが、以降は記録用の画像になります。行きで撮れなかった好天の四阿山登山道の写真。降りながら撮ったものです。コメントなしで大変に申し訳ございません。 <(_ _)>
それにしても、凄くいいところ、歩いていますね。気持ちよさそう。
右手(南東)に浅間山塊を眺めながら登って行くイメージです。
牧場を横断して四阿山を目指すイメージ。
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そんな訳でして、「あずまや高原ホテルから四阿山スノーシュー」コースの下見、終わりました。(来年に向けて)今年中にコースをアップしようと思います。ご期待ください。