熊川の滝を探しに part-4



長野原町の秘境、熊川には、人知れず大きな滝が点在しているという…


ということで、性懲りもなく小池さんと熊川の滝を探しに来ました。しかし、今回はこれまでとは違います。付近の地理地形もかなり把握できてきました。場所の見当もついています。



  


これまで積雪で行けなかった林道から入ります。



  


クマザサがすごいこと。腰より低い種類の笹です。



  


見当をつけておいたところから、川に向かって降り進みます。



  


笹の種類が変わり、腰よりも高くなりました。笹薮をかきわけて進むようになります。が、進めないほどではありません。



  


熊川に着きました。今日の状況ではツボ足でも来れるくらいです。でも軽アイゼンくらいは装着するべきでしょうね。





上流にある小さな滝。これを「釜ヶ滝」というそうです。実際には熊川には、このサイズの滝は他にいくつもあるとは思います。しかしここは訪問しやすく、場所の雰囲気も良いので、名前が付けられたのでしょう。





上から見下ろすとこんな感じです。今日は水量が多いので迫力があります。



  


川を渡ってみたいのですが、この水量では無理です。この下に、大きな滝があります。



  


滝を上から覗き込むことができるスポット。お〜





横にも回り込められます。



  


岩の段差に慎重に足を置きながら、さらに奥へ進みます。大きな滝です。





この辺が限界です。初め見たとき、滝の名前が解りませんでしたが、これこそが「不動の滝」でした。通常はもっと滝幅が狭く、また「くの字」に曲がっていることが特徴なのですが、今日は川が増水していて、浅間大滝のような幅広の滝となっていたのです。





Mさんが撮影した「鴨渕の滝」は、この「不動の滝」です。別名でそう呼ばれているのかも。この写真を撮った場所は大方見当がつきました。





熊川の「不動の滝」と「釜ヶ滝」に挟まれたこの平場は特別な場所です。夏にも来てみたいですね。



  


さて、この下流には熊川最大の滝「仙峨滝」があるはずです。いったん川から離れ、高い位置から下流に向かいます。前回、私たちが下流から仙峨滝へ接近した場所が見えてきました。





なんとなんと、凄い氷瀑です。今日のような暖かい日でもまだ氷がついています。あの下に、降りてみようかとも思いましたが、ろくな装備もせずに降りないでつくづく良かったと思いました。でも、もし厳冬期にロープとハーネスで安全に降りることができたら、それは見事な氷瀑を鑑賞することになるだろうなあ、と思いました。





そしてそれを実行すれば、仙峨滝もこのように見ることができるわけです。もちろん私たちではなく、Mさんの写真です。



  


さて、もう少し奥に進んで、仙峨滝を鑑賞できるもっといいポイントがあるかどうかを探します。イノシシの足跡、カモシカの糞など、野生動物の気配はますます濃厚になってきます。



  


異様な樹形の古木、足を踏み外したら最後の絶壁、ここは人に優しい場所ではありません。



  


どういう訳か砂防ダムがあります。この支流は、仙峨滝と並んである大きな滝「無名の滝」の支流です。



  


渡って対岸へ。あそこはイノシシのお風呂のようです。



  


巨木の下は断崖絶壁。アイゼンとピッケル持参が必須のコースです。しかし山川が植林地となっており、イマイチ秘境ムードに欠けます。仙峨滝もいまいちよく見えません。こちらからのルートは、私たちにとって魅力あるルートではありませんでした。



  


次は「槌谷の滝」を目指します。まずは先日の下見で見つけておいたルートから接近を試みます。地面の凍結が緩んでいないので、小池さんのチェーンスパイクをお借りしました。5,000円位のものだそうです。



  


来年から氷瀑訪問ツアーを実施するとしたら、参加者にどの程度のアイゼンを準備してもらうのが良いのだろう?そんなことを考えながら降り進みます。ひとまず、この尾根道ならばチェーンスパイクでも大丈夫です。



  


しかし、この急谷をトラバースする際にはちょっと厳しいかも。その先には氷塊があり、とてもチェーンスパイクでは無理。また、モンベルのチェーンスパイクは外れ防止のストッパーがついていません。実際、登りでは何度も外れてしまいました。レンタルで買い揃えておくのはやめた方が良さそうです。



  


熊川に無事、降りました。滝の近くまでも行けそうです。





おー、これが「槌谷の滝」ですか、飛び出した滝口、岸壁に囲まれたいて独特の形状です。まだ近づけます。





滝の裏側に回り込むこともできそうですね。でも、岩が崩れるかもしれませんからやめておきます。



  


対岸の岩の間から染み出ている水が、名水と呼ばれる湧き水なのでしょう。あの湧き水で入れるコーヒーはどんな味なのか…





今日のような暖かい日でも、まだ氷瀑が少し残っていました。



  


Mさんが撮影した、槌谷の滝氷瀑写真。来年こそは厳冬期に訪問したいものです。



  


対岸に渡って岩清水を試飲したいのですが、滝原あたりでは熊川を渡渉するのは無理なようです。お、ヒカリゴケが…



  


それにしてもこれで帰るのは勿体ないので、もっと楽な、一般の人を連れてこらえそうな場所を探します。



  


そしてついに…やった、やった、ここなら、アイゼンとピッケルさえあれば登山家でなくても冬の「槌谷の滝」に来られます!


ようやく見つけました。これで、来年からは氷瀑ツアーを設定できそうです。皆様、ご期待ください!






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