平草履づくり ものづくり塾
今年も、群馬県「群馬の文化」支援事業により、平草履づくり学習会を実施させていただきました。
(六合世立流)平草履づくり(2014年度 第七回 浅間・吾妻塾)
http://ecotourism.or.jp/monodukuridendoushi/hirazouri.html
平草履の作成手順はこれまでの記事をご覧いただくとして、今日は私は編み台を使わずに、足の指にひっかけて行う昔の編み方にチャレンジします。
道具にではなく自分の足に固定するので、締めつける力もかなり必要です。ぎゅうぎゅ〜。
そのうち、足の指が痛くなってきました。1本がけが2本になり、最終的には土踏まずでかけました、おお、凄い楽ちんです。
しかし、トラブルが発生して芯縄を緩めなくてはならない時には、編み台がどうしても必要になります。本来、六合世立流の平草履は最後に左の芯縄2本をかけて締めるのですが、ここで編みワラが長く余ってしまっている場合は、どうしても編み進めてしまいたくなります。
ところが、ここで終わってしまうと締めた時にPPロープが露出してしまうので、左写真で終わってしまった場合はもう1本編みワラを追加し、右写真まで編んで終了とします。余った分は切り捨てます。
平草履を裏返しにして、余った部分をカットしていくと、失敗が見つかりました。芯縄2本を通り越して編んでしまっていました。これはもう直せませんので、「補修」をします。まず、失敗部分に「わっぱさみ」を通して、
編みワラと同色の布をカットし紐を作ります。わっぱさみに紐を挟めて通して、宙ぶらりんの編みワラを紐でくくると。
編みワラをぎっちり締めて編み込んだ場合は、なかなか紐を通せません。その場合はドライバーを使ってねじ込みます。不必要な紐の余りはカットします。
今年も、平草履を一足、作らせていただきました。世立の師匠様方、ありがとうございました。
それにしてもこの「わっぱさみ」、私も一つ欲しいです。ナタで簡単に作れるそうですので、自分で作ればわきゃあない、ですね。
終了後は、今年もたくさんの手作り料理を御馳走になってしまいました。どう考えてもこの手間の方が大変ですね。いつもいつも、本当に申し訳ありません。感謝いたしております…。