万座温泉朝日山スノーシュー
今日は東京都のK様を、万座温泉の朝日山スノーシューにご案内です。ご宿泊は万座温泉豊国館様(http://www.houkokukan.com/)です。
万座温泉でも非常に古くからある、老舗のお宿です。
最近、知っている方が「いい湯だな」(作詞:永六輔)という歌に万座温泉の名前が入っていることを世に出そうとして、豊国館さんに木版を寄贈しました。少なくとも3か所に見られます。
昨日はずいぶん暖かかったので、樹上に積もった雪の多くが地面に落ちました。なので、林床はとても凸凹しています。
わわわ、そこはクレパスです。近づかないで! その後は、ゆったりとした針葉樹林を歩きます。
五本幹のコメツガの前で、ハイ、チーズ。
針葉樹とダケカンバの合体木。ところがうまくいかなかったようで、針葉樹は枯れてしまいました。
まだ若干、樹上に雪帽子が残っています。あれを食らうと怪我しますから離れて歩きましょう。
今日もいろんな動物の足跡が見られます。これは大型の動物。もうお分かりですね。
そう、カモシカです。こんなところを歩くのが好きなんです。人間と同じく、景色のよいところが大好きなんですね。
カモシカの足跡よりも内側に立って、ハイチーズ。
この辺は、ずいぶん昔、万座温泉スキー場の一部だったようです。旧朝日山ゲレンデの「波乗りコース」は、初めはR292とこの尾根を使っていたが、やがてもっと安全な下の位置に付け替えた、と私は考えています。
国道に出ました。もう少しお腹が空くまでこのまま志賀高原方面に進みます。
万座川源流付近はかつて大規模な土砂崩れがあった場所。地形的にもいつかは雪崩が起きるでしょうね。こういう本当のことを書くから私は敬遠されることがありますが、自然は恩恵も災害もひっくるめて、私たちを面倒見てくださっているのであります。災害だって受け入れ、感謝しなくてはなりません。
今日はこのシュカブラで雪洞を掘りましょう。オイッチニ!
お二人様でちょうどよいサイズです。
帰る頃には、ガスが発生してきました。旧朝日山ゲレンデを少し下ってから、朝日山の森に入ります。
登りと同様に、ゆったりとした亜高山帯針葉樹の極相林で歩いていて気持ちが良いです。こちらの方がシャクナゲが多く、やや傾斜があります。そのために登りよりは下りでご案内させていただきました。
最後の森カフェタイム。今日はご夫婦様ということで、ハンモックをかけてみました。
万座の成熟した天然林を眺めながら、温かい生姜湯とおいしいお菓子。身も心も温まってください。
最後に、樹齢500〜600年、群馬県最大のゴヨウマツとご対面です。
この巨木の様に、いつまでもお二人様仲良く、力強くお過ごしください!
また来年、浅間・吾妻の森でお待ちしております。K様方、ありがとうございました。