浅間火山学習エコツアー ご案内
今日は、東京都からお越しのK様ご家族を、浅間火山学習エコツアー(浅間火山ジオツアー)コースにご案内させていただきました。
お迎えは東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢(ホテルハーヴェスト旧軽井沢)。浅間山の自然と上質な文化を育んできた旧軽井沢で、本物を知る大人がくつろぐに相応しいオーセンティックなホテルです。
まずは小浅間山ハイキングです。地層を間近で見ながら、それが土なのか、降下火砕物(テフラ)であるのかを考えてみましょう。こういう一問一答のやりとりは、少人数のお客様だからこそできることです。ガイドとしてもやりがいのある、嬉しいひと時です。
その後、1783年浅間山大噴火の後、間もなく発芽成長したであろうカラマツの木を見学。おお、軽々と木登り&ジャンプをする子供たち。このペースで体力を使うと、最後まで持つだろうか…?
森の中を探検して、ノリウツギの内樹皮を触ってみたり、軽井沢町に伝わる「回復の実」を食べてみたり。
色が変わる「不思議なキノコ」の後は、「濡れていても燃える木の皮」です。どうだい、森にある物って、凄いでしょ!?
馬返しまではからは急傾斜となり足場も悪くなり、森の探検&ハイキング → 登山となります。よく見るといろんな石が落ちていますね。
約2万年前に、地下から粘度の高い水飴状の溶岩が押し出されて固まった、小浅間山溶岩ドーム。その欠片は近年の浅間山火山礫とは、ずいぶん色が違います。
もうススキが穂を出す小浅間山。よく見るといろんな火砕物があります。赤いもの、気泡と緻密な部分がくっついた石。おや、噴石でもこんなに成分が別れることがあるんですね。
最後にひと踏ん張りしたら、小浅間山山頂(西峰)です。お疲れ様でした!
山頂付近でコーラ噴火実験です。驚いたことに、コーラに溶け込んでいる炭酸ガスのように、マグマに溶け込んでいるものがなんであるかを、彼はすぐに察知しました。実験が終わったら味見をして、どういう変化があったかを体で(味で)覚えましょうね。
天候が、一時的に良くなったので、山頂一周コースを取ることにしました。昆虫にも興味をもってくれるのは何より。足元には日本版トナカイゴケがありますね。
東峰に行くコースは、今日は道が不明瞭でした。お盆の間に人が踏んで解りやすくなることを予測しましたが、あまり東峰に登山者は来ないようですね。
軽石がたっぷり積もっている急斜面を降りるのは、慣れれば気持ちよくなってきます。雪の上を歩いているかのようです。ピーナッツのような匂いがする樹木の葉の匂いを嗅いだりしました。
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この後は、浅間園に移動し昼食を食べ、浅間火山博物館を見学。そして鬼押出し溶岩ウオッチングです。
ガラス状に割れた鬼押出し溶岩。溶岩にはガラスの成分(石英、浅間山のSiO2=58〜62%)が含まれています。では、溶岩ではない黒い欠片は何でしょうか?展望台はすっかり撤去され、今は清々しい公園のようになっています。
大きく割れた岩の割れ目、ヒカリゴケなどを観察しながら自然遊歩道を進みます。
低い雲と高い雲が何層にも広がる不思議な天気です。お父さんが、低い雲に、地面から糸状につながる雲を見つけてくれました。
「何に見えるシリーズ」。今日はサイ、トリケラトプス、天狗などが出ました〜
今日の折り返し地点、浅間園見晴台です。溶岩が埋め尽くした浅間山北麓を眺めます。
この元気とテンションを、よく終始保ってくれました!
わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい。お客様のお子様ですが、本当そう思います。
お兄ちゃんが見つけた、不思議な社。何だとおもう?
途中、雨に降られましたが、その雨の合間をくぐるようにして歩くことができました。うまくいきましたね。また次回も、上手にご案内させてくださいね。お元気で。