角間山スノーシュー



角間山は湯の丸山から見ると、ハット型の帽子、もしくは空飛ぶ円盤が傾いているような形をしています。この角間山でのスノーシューも大変面白いと聞きます。当協会の常設スノーシューコースとして設定するために素材調査を行いました。




  


旧鹿沢温泉紅葉館の少し上、左側に駐車場があり、その向かい側に角間山登山道はあります。山スキーの跡があり、その上を楽に歩かせていただきました。




  


まずはゲレンデを横断し、その後はおおよそ真っすぐに登って行きます。かつての鹿澤スキー場です。斜面の上に出ると、湯の丸山が現れ、湯の丸山に向かって歩いて行きます。







一つ目のあずまやです。湯の丸山を眺めながらゆっくりしたい場所です。ランチも良いですね。




  


その後は、まるで林道の様な道を歩いて行きます。その太い道はやがて左へと大きくカーブしますが、角間山へは真っすぐに進みます。







いったん少し下がり、坂を登ると角間山が姿を現します。




  


ところどころに角間山への看板があります。ずいぶん鄙びたあずまやですが、夏は藪でひどくても冬なら何かしらに使えそうです。




  


ここからは、通常の登山道だと柵を越えて右に進むのですが、辿っている山スキーヤーの跡は左に進んでいます。右の柵越えの足跡は古そうなので、左側、山スキーヤーの道をたどることにしました。




  


それでも、角間山の向かって左裾、角間峠の方に進んでいます。大丈夫そうです。途中、ノウサギがずいぶんとはしゃいだ跡がありました。




  


コメツガの下枝が雪につかまっている様子を観察したりしているうちに、角間峠につきました。ここのあずまやにはベンチがあったはずですが雪に埋まっているようです。




  


この看板の向こう、誰も歩いていない雪原斜面に飛び込みます。ここは夏の間一面の笹畑です。登山道も笹畑を斜めに横切っているだけの簡易的なものなので、冬は見事に道が消えてしまいます。




  


足元にまあるい穴が二つ開いています。よく見てみるとふわふわの毛が入っていました。ノウサギの毛のように見えます。




  


ノウサギの足跡に赤いしみが付いています。これは、もしかしたら繁殖の頃の合図かもしれません。ノウサギがペアになりたがっているので、今日はやたらと足跡が多いのでしょう。
角間山の斜面は不思議で、樹木が全く無かったり、そこそこの大きな樹木がまとまってあったりします。




  


これ以上、斜めに上がるのが難しくなったところで急斜面を直登すると、尾根に出ます。四阿山根子岳のWピラミッドが美しいです。…この景色に遭遇して間もなく、頭上の野鳥が「ガーガーガー!」と騒ぎ出しました。高山鳥・ホシガラスくんです。




  


かなり近いです。10m位。あんまりうるさいので私も真似してみることにしました。
「ガーガーガー」
ホシガラス君も変なのが来たな…? と思ってこっちを見ています。
こんなことを何度か繰り返しましたが…







ホシガラス君の方が、愛想を尽かして行ってしまいました〜







角間山の尾根道。通常の登山道です。冬はこんな風に盛り上がっているなんて知りませんでした。これも雪庇のうちなのでしょうが、ちょっと変わった現象に感じました。不思議な光景の中を歩きました。




  


山頂は針葉樹林になっています。上部に行くにつれて、岩場となり、斜面も急になります。




  


角間山山頂に着きました。ぐるっと一周見ていきます。四阿山根子岳のWピラミッド、嬬恋平野と小桟敷山、浅間山




  


桟敷山、浅間山、篭ノ登山、池の平の山々。湯の丸山、烏帽子岳の右には北アルプスが見えました。







帰り道は桟敷山の麓にある旧鹿沢温泉名物の氷爆に向かって下りていくイメージが良いでしょう。その下には私の車も見えています。




  


角間山の斜面は、本当に思わずスキーをしたくなってしまう。樹木もまだ疎らだし、来年は、ぜひテレマークスキーコースとして開拓し世に出したい。




  


そのまま進んでいたら、順調に育っているカラマツ林にぶつかりました。中径木以上の、端麗な樹形のカラマツ美林です。雪面には落葉広葉樹林のように枝ぶりの陰影が映し出されます。陰影に癒されるルートです。




  


後半は旧鹿沢の氷爆が見えなくなり、少し不安になりますが、目標になる山小屋が見えます。この山小屋をまとわる様な形状で角間山登山道があります。




角間山スノーシューでは、前半にいくつかあるあずまやを使った森林セラピー的なプログラムと、後半の急斜面を登って一気に下りてゆくテレマークスキー、もしくはスノーシューダウンヒルと言ったアクティブなプログラムとを分けて実施できればいいなと思いました。しかし、若干マイナーな角間山スノーシューをご希望されるお客様も少ないでしょうから、そこまでは商品を差別化することは難しいでしょう。しかし、湯の丸山の付属の山と見られがちな角間山ですが、コースの多様性としては角間山の方が面白いと思います。ただし、山頂からの景色は湯の丸山の方が開けています。




そんな個性のある角間山のスノーシュートレッキング、一度トライしてみませんか。
3月下旬までご案内が可能です。皆様のお申込みをお待ち申し上げております。


角間山スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/asama_kakuma01/index.html




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