竜返しの滝とハルニレ巨木 スノーシュー



信濃路自然歩道の白糸の滝〜竜返しの滝を歩いていると、かなり大きなハルニレの樹々に出会います。白糸の滝は湧水が地熱でやや温められているので凍結しませんが、その湯川も竜返しの滝まで来ると若干温度も下がり、氷爆とまではいかなくとも凍てついた姿になります。「竜返しの滝とハルニレ巨木」スノーシューコースを検討しに行ってきました。




  


白糸ハイランドウェイの、小瀬駐車場から自然歩道を歩いて行きます。やがて歩道は片斜面となり、左下には湯川が流れています。




  


ハルニレの中径木、見えやすい場所に大きな輪がありました。ずいぶん前に手荒く枝打ちされたものがこのようになったのでしょう。近くには変わった形の枯死木もあり、この一角はとてもアーティスティックです。




  


湯川にかかる橋を渡り、右へ進むと、すぐに竜返しの滝に到着します。ここには休憩所があり、夏にはゆっくりしたいところです。冬は日陰で寒いのであまり長居はできないかもです。また、竜返しの滝の爆音が結構大きく響いています。







竜返しの滝です。もう厳冬期ではありませんから、凍てついた感はやや緩和されています。おや?滝の右上に黒いものがピョンピョンしていますね…




  


どうやら、カワガラス(スズメ目カワガラス科)だったようです。食性は動物食。水にもぐって水生昆虫や甲殻類、小魚を捕食します。この寒い中でもやはり川に飛び込むのでしょうね。まさか滝に突っ込むんじゃないでしょうね。
さんざん竜返しの滝を観賞したので、ここを出発します。




  


いったん湯川を渡る橋まで戻って、白糸の滝方面に進みます。すると、すぐに小さな橋があって、その向こうに趣深いハルニレが立っています。







円盤の様な根をした大きなハルニレの樹。この根が浮きあがっている様子は、私は1783年浅間山噴火の軽石降下がこの樹に影響を与えたのだと考えています。二段発根があったと思うのです。




  


周囲の樹木を観察。複雑な洞がある樹木がありました。その後、けものみちを辿って行きました。







二つ目のハルニレ巨木です。これはかなりの老木。たくさんのコブを持っています。味がある樹形ですね。







それにしても、けものみちを通った動物たちの足跡の多いこと!そしてこの辺りにはいくつもの道があるようです。スクランブル交差点のようです。




  


上を見上げると、樹木の枝にまあるいものが付いています。あれはヤドリギ。おや、ヤドリギ以外の物も見えますね。周りのミズナラは枝が折れたり、幹に傷が付いたりしています。







ミズナラに付いた傷を良く見ると、鋭い爪痕だということが解かります。こんな傷をつけられるのは森の中でただ一人、ツキノワグマの仕業です。ここはツキノワグマの食事場所だったのです。




  


さて、これ以上進むと森の動物たちに悪いので、引き返すことにします。足元には雰囲気の良い枯死木があったり、樹上からゴジュウカラの鳴き声か聞こえてきたり。




  


けものみち上にある樹が皮を削がれています。甘皮を食べたのか、マーキングしたのか。
この足跡はシカが数頭、同じ方向に歩いたように見えます。




  


信濃路自然歩道に戻って、小瀬方面に歩きます。アーティスティックな樹木のあるところまで来ました。折角なので、この先の右の森にも入ってみることにしました。




  


ノウサギの足跡に導かれて入って行きます。すると、ヤドリギだらけのところに来ました。







レモン色の実がなるヤドリギと、朱色の実がなるアカミヤドリギが一つの玉になっているようです。うまくいい形になりましたね。




  


大きなけものみちはありませんでしたが、その分アニマルトラッキング(動物の足跡観察)はしやすい場所でした。梅の花のような足跡、そして森に続く矢印…面白いでしょう!


駐車場からそのまま信濃路自然歩道を歩いてしまうと、すぐに竜返しの滝についてしまうので、手前の森でアニマルトラッキングヤドリギの観賞などをしてからにするのが良いでしょう。




竜返しの滝とハルニレ巨木 スノーシューコース、エコツアープロがご案内させていただきます。
皆様のお申込みをお待ち申し上げております。


竜返しの滝とハルニレ巨木 スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/ninki_ryugaeshi01/index.html




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