信濃路自然歩道(峰の茶屋〜白糸の滝〜竜返しの滝〜白樺広場)を下見




今週末のガイドの下見を行いました。実は自然歩道沿いに野生きのこがあったら明日のイベント用にいただこうかと考えています。絶好の秋晴れ、ハイキング日和です。






  


東大浅間火山観測所の地層の路頭はかなり埋まってきています。しかしギリギリ下に真っ黒な追分火砕流が見えているので説明には事欠きません。
道路を渡ると、信濃路自然歩道の入口です。




  


初めは歩きやすいのですが、間もなく、雨水に浸食された道が出現します。この悪路は長くは続きません。




  


すぐに広々とした自然歩道になります。アカマツの下にいくつかのきのこを発見。カヤタケにしては小さすぎる、クロサカズキシメジにしては色が黒くない。結局、種の同定はできませんでした。




  


木漏れ日の中、自然歩道を進みます。やがて急な下りる階段が出現。




  


この急坂を下ったところには、立派なカラマツ大木があります。カラマツ好きの人には見逃せない一本です。
紅葉が刻一刻と進んでいっています。




  


明るい自然歩道ですが、さらに明るくなります。尾根状の地形に出たのです。ここから、急な階段を下りていきます。この階段、緩やかなS字カーブが美しいです。




  


倒れてから数年しか経っていないイタヤカエデの巨木。木目をアップで見てみると、カエデの特徴でもある散孔材の様子がわかります。斑の様な模様も見えています。この材だと、ブナだといわれても見分けがつかないかもしれません。




  


人気の白糸の滝は、いつ来ても人がいっぱいです。道路を渡り、急な階段を上ります。




  


道路が左下になる片斜面を進みます。長い木道は雰囲気が良いのですが、少し痛んでいる感じがしました。




  


ハルニレの大木が伐られていたので材を見てみると、きれいな環孔になっていました。これが環孔材の特徴です。




  


コース一番のハルニレの巨木です。太さ、樹皮の様子は屋久杉にも引けを取りません。
この辺りから遊歩道は川沿いになります。




  


古の道でしょうか。壊れて苔むした橋が見えます。味がありますね。
湯川は、下に行くにつれ小さな川と合流し大きな流れになります。




  


木漏れ日でキラキラ光る湯川を見下ろしながら歩くのは最高の気分です。癒し効果抜群の道です。
途中、森の様子が変わりカラマツ林になります。この、たまに林相が変化することも良い気分転換になります。




  


根株周辺の土が浸食され、まるでUFOのように円盤状に浮き出た根株を持つハルニレ。この樹も巨木です。竜返しの滝は、先ほどの白糸の滝と違い轟音が響き迫力があります。対照的な二つの滝を見られるのも、このコースの魅力です。




  


湯川の浮島に眼をやると、おや、なんとクリタケの大株が!うう、明日のイベント用にほしい〜が、靴を脱いで採りに行くほどではありません。残念ながらあきらめましょう。







クリタケも山のにぎわい。これも自然の一風景です。




  


竜返しの滝から軽井沢側は、さらに道が広くなります。軽井沢の別荘族が散歩に来る絶好のコースです。今日も犬を連れたセレブな香りの方々が歩いていらしゃいました。
そして、私の説を裏付けるカラマツの二段発根。どんな説なのかは、現地にてご案内いたしましょう。




  


小瀬温泉からの遊歩道は、林道から進むと楽なのだが、念のため本当のコース、急な上り階段のコースを歩いてみました。しかし、結構きついので、長倉山林道から進むコースをお勧めします。




  


白樺広場に到着。この広々とした芝生の上で、お弁当を食べられたら素敵ですね。
足元にはリンドウの花が咲いていました。





帰り道、足元の野生きのこを期待しましたが、全く出ていませんでした。遠くのハルニレにミヤマトンビマイタケのようなものが見えていますが、今日は物があっても獲得できない日とみました。諦めて家に帰りましょう。