BSジャパン「日経おとなのOFF」−『誇りの地巡礼 軽井沢特集』で森林浴ツアーをご案内いたしました。




BSジャパンで、毎週月曜日夜10時54分から『日経おとなのOFF』という、「旅」「食」「趣味」を中心にビジネスパーソンのOFFの時間をより豊かにする情報番組を放映しています。


TV日経おとなのOFF http://www.bs-j.co.jp/off/


その番組の最後、23:40頃に、地域の魅力を再発見するコーナー『誇りの地巡礼』というのがあり、8月5日からは4週連続で軽井沢を取り上げています。


そして8月11日は『軽井沢の森林浴』がテーマ。私の大好きな軽井沢町信濃路自然歩道の巨木たちとパワースポットをご案内させていただきました。



  


できれば、途中にある切り株を削ってみようと思っています。カスタムナイフ工房「BEARTOPE」の福田さんのところに寄り、気の利いたナイフを貸してもらいました。いつものようにおもむろにナタを取り出して…ではなくて、お上品にお洒落なナイフを取り出すんでございますのよ、おーほほほほほ。
(左がボーッとして撮った写真。右がハッとして撮り直した写真。違いがわかるかな?)



    


まずは白糸の滝へ。避暑地軽井沢で森林浴とくれば、外せない場所です。湯川の水源にあるこの滝は、高さ3m、幅70mの岩肌より数百条の地下水が白糸の如くに落下し、実に美しい光景です。冬も枯れることなく湧き出していて、浅間山の降った雨が地下浸透し6年程度を経て湧き出ていると考えられています。水温11.8度と高めなのは、浅間山の火山活動に伴う地熱の影響によるものでしょう。





夏の間はいつ来ても本当に賑やかです。売れている滝ですが、今回のゆったりとした大人の時間を楽しむ番組向けでは無いかもしれませんね。



  


木道と自然歩道が、湯川と白糸ハイランドウェイを縫うように並行して通っています。このあたりは車道も近いので、車の音も少し聞こえてきます。安心感はありますね。





湯川の水面が波立ち、陽の光にあたってキラキラ。思わず、立ち止まってしまいます。



    


私は次のハルニレ巨木をご紹介したいのですが、皆さんは上にもキラキラしているところを見つけたようです。





木々の葉が太陽の光に照らされて輝いています。みどりの色って、本当にたくさんあるんですね。





ホッ、良かった。私の大好きなハルニレ巨木も、しっかり紹介させていただけました。ハルニレくん、ちょっと照れているみたい。



  


シカの足跡が複数あります、親子連れのものでしょう。種類が違う樹木の合体木などを見て…





信濃路自然歩道中、最も美しい木道を通ります。緩やかなカーブ具合が、湯川のゆらぎとオーバーラップしてきます。





火山が噴火しているようでもあり、UFOのようでもあり、モンスターのようでもあります。森の中では感性を自由に動かして思いもよらない「自分の発想」を楽しんでください。



  


爆音鳴り響く「竜返しの滝」。ここだけなら、別に見に来ることもないでしょうが、出発時の女性的な丸みと柔らかみのある「白糸の滝」をスタートして、男性的な力強い「竜返しの滝」がゴールになるところが良いですね。陰陽・バランスのようです。



    



そして軽井沢町諏訪神社へ。ここの社叢(境内林・鎮守の森)には本当に大きな木があります。ケヤキトチノキミズナラ、モミなど。ここのトチノキは「ケトチノキ」と言って、葉の裏に毛がある、らしいのですが、元々、トチノキ葉裏には毛があったような気もします。





これが、ご紹介したかった、トチノキ巨木です。インタビューでもお話しましたが、樹幹が空洞で、萌芽もあり、樹勢旺盛とは言えない状況にあります。一番気になるのは、通常は大木であればなおさら、ロケット状に根元が広がるはずなのに、根元が狭まっていく樹形なことです。見たところ、ずいぶん盛土されてしまっています。これは、浅間山の1783年噴火に降り積もった軽石などの降下物がきちんと取り除かれなかったのではないか、と心配しています。これでは庭木を深植えしたのと同じように、根は呼吸が苦しくなります。十分に酸素を取り入れた生命活動ができません。この231年間、うまく肥大成長できていないかもしれません。まさか、1108年噴火の時にも生きていたとは考えられませんが…いずれにせよ、私の感覚では樹齢600年±100歳の老木だと思います。旧軽井沢、街中のパワースポットが諏訪神社です。



  


そして、熊野皇大神社へ。やはり気になるのはこの狛犬。阿形(あぎょう)は本当に不可解なお顔をしています。





皆さんが阿形ばかり気にかけるので、たまにはと、吽形(うんぎょう)をアップで撮ってみました。ウルトラアイのような目だけではなく、いろんな特徴を持っています。ニンっとでも言いそうな口元、耳のあたり(ヘアースタイル?)なんて素敵じゃないですか。とてもチャーミングな狛犬様です。



      


随神門手前には、軽井沢町文化財「石の風車一対」があります。明暦三年(1657)に軽井沢問屋・佐藤市右衛門 及び、代官・佐藤平八郎の両人が二世安楽祈祷のため神社の石畳を築造したところ、その記念に、その子市右衛門が佐藤家の紋章源氏車を刻んで奉納したのだそうです。

秋から冬にかけて吹く風の強いところから中山道往来の旅人が石の風車として親しみ、


碓氷峠のあの風車 たれを待つやらくるくると」


追分節にうたわれて有名になったそうです。


ところで、この随神様、目が怖〜い!





樹齢850年、シナノキ御神木。


宮司の水澤様のお話によると、この石垣を作った際、これだけ掘っても根が出てこなかったのだそうです。つまり、本来の根はこの1m数十cm以上ある石垣の下にあるということです。このシナノキの根は、浅間山噴火の際に埋まってしまったのだそうです。


しかし、そうなると仮に高さ150cmの石垣だとすると、シナノキには150cm以上の噴火降下物が落下し積もったことになります。1783年浅間山噴火の際には、この碓氷峠の位置では50cmもあったかどうか?となると、1108年の大噴火の前から巨木であった可能性すらあるのです。樹齢1000年オーバー説浮上? 晴れる日が少なく気温が低い碓氷峠では、シナノキ浅間山噴火歴の中、どのように成長してきたのか、とても気になります。



  


水澤宮司がお話してくださるとやはり重みがあります。いてくださって良かった。私は今日、水澤宮司とお約束しました。いつか、御神木に巻いてある注連縄を、私がシナノキの縄=シナ縄を作ってきて奉納しますから、それに変えてください、と。これは来年もシナ縄学習会を開催しなくてはならなくなりました。





随神門をくぐると社殿が三棟並んでいます。中央が群馬県(上州)と長野県(信州)にまたがっているという本宮、右手の上州側には新宮、左手の信州側には那智宮が鎮座しています。私は、どちら派でもありません、とでも弁解するかのように両方共、参拝しています。



  


しかし、写真を撮るなら、正面からよりも群馬県側の神楽殿も映るように撮ったほうがサマになる…ような気がします。帰り際、群馬県側には「一位の御神木がある」という看板を見ました。『木霊守(こだままもり)』として販売していますが、こちらは巨木サイズではありませんでした。



  


私たちの到着を首を長くして待っていた「しげの屋」さん。こちらも敷地店内が県境という変わったお店です。



  


もう夕暮れ時刻。撮影には照明を使っていました。な〜るほど。こういう風に撮影するのですね。今日のちからもちはあんこ、くるみ、大根おろしの三品です。あー大根おろしサッパリしていて超ウマイ〜。



  


しげの屋さん店内で見つけた一枚のチラシ。長野県御代田町の浅間縄文ミュージアムの企画展「土偶と埴輪」で、東吾妻町のハート型土偶(国宝)が載っています。って、え?


ハート型土偶創作体験が1体500円ですって?!


これは、いくしかないでしょう。お盆期間中に行くのは無謀かな…






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