長野原町、吾妻渓谷付近のハイキングコース考察(2) 横壁付近




吾妻渓谷ハイキングコースとセットで歩けるハイキングコースを模索中。


145号線を嬬恋から中之条方面に車で走っていると、右側に大きな壁が立ちはだかるところがある。それが長野原町横壁地区。





改めて近くで見ると、これは凄い絶壁だ。クライマーたちはここに攻めには来ないのだろうか?この絶壁だと猛禽類は間違いなく営巣していると思う。


後で知ったことだが、この絶壁自体が横壁なのではなく、この手前のベレー帽の様な岩山・丸岩辺り一帯を横壁というのだそうだ。丸岩は撮り損ねたが、今回のコンセプトでは用が無いので紹介を割愛する。




  


東沢の近くには、仏像群がある。宝篋印塔(ほうきょういんとう)もあるようだ。
仁王様の後ろには、滝無不動尊という小さな祠があり、中には不動明王が奉られている。




    


そして仁王様は1727年に作られたもので、地元では「仁王さん」と呼ばれ親しまれている。「小豆石(あずきいし)」という地元の石で、高さは150センチ位でとても短足
左右で表情が違うが、とても愛嬌のあるお顔だ。





仁王さんの後ろにある、頭の丸い石塔は「むぼうとうさん」と呼ばれている。昔、村にお茶が大好きなお坊さんが住んでいて、このお坊さんが亡くなる間際に「わしが死んだら、わしの頭に『おちゃとう』といってお茶をかけておくれ。そうすればどんなに重い風邪でも子供の風邪は治してやる。」と言い残しました。子供が風邪をひくと、「むぼうとうさん」のところに『おちゃとう』をしに通ったらしいです。


横壁地区は、絶壁の山々を見上げるだけでも気分がいい。しかし、八ツ場ダム建設による住宅移築が進み、街並みが新しい住宅街になってしまっていて、古き良きもの…というものが見当たらなくなってしまった。


残念ながら、ここも、訪問地ならではを味わう旅のお客様をご案内するには向いていないようだ。