長野原町、吾妻渓谷付近のハイキングコース考察(1) 王城山神社付近



吾妻渓谷のハイキングコースは往復で4キロ足らず、約2時間のコースだ。吾妻渓谷ハイキングコースをガイドする商品は設定してあるのだが、2時間では少し短い。エンジンがかかってきたところでもう終了…というお客様もおられるはず。


そんなことで、吾妻渓谷とセットでハイキングコースとして設定できそうな、観光素材を下見してきた。



長野原町林地区の王城山(おうじょうさん)神社。標高1,123mの王城山は、今から約2,000年前、日本武尊が御東征の帰り、休息を取るためにしばらく滞在したという言い伝えがあります。土地の人は「おうじょうさん」の名のほか、「みこしろやま」と呼ぶこともある。


王城山山頂にある、王城山神社奥宮の里宮が、この一般的な王城山神社だ。




  


なかなか古い社殿だ。よく見ると、とても細やかな彫刻が施されていて驚く。大切にされている神社だと感じる。




  


境内には双体の道祖神がいくつか奉られていて、一番左の物は西暦1706年のものという。
この日、王城山神社の長い石段はとても滑って危険だった。英美子が足を滑らせ、転びそうになったが手を繋いでいたのでセーフ。双体の道祖神は、夫婦仲良くすることを暗示しているのかもしれない。




  


境内のご神木は王城山神社神杉と呼ばれ、平成元年に建てた看板には幹周4.64m・高さ36mとあるので、もう一回り大きくなっているのだろう。
この裏手に毎年8月に行われる「だんご相撲」の土俵がある。子供の成長を祈願する行事だ。




  


さらに進むと、「海四照徳神」という、奇妙な文字がかかった社を発見。ここは神明・稲荷社という所で、裏には「つぶらっこ様」といわれる大石があり、小さな石を生むといわれ、「子宝縁起」として親しまれているそうだ。




  


隣にあるのは薬師様のお堂。この2つのお堂と「つぶらっこ様」がある場所は、立ち寄り場所としては悪くは無い、しかし、この日はカタツムリがおびただしいほど異常発生していて、お参りするのも躊躇した。


また、長野原町林地区を語れる文化は私には無い。流れている意識のようなものも、私にはまだ感じることができない。よそ者である私には、ここの神様と通じるまでかなり時間がかかるのだ。良い場所だが、案内するにはまだちょっと早いと思う。