石津から本白根山登山道下見
以前から気になっていた石津からの本白根山登山道。林野庁吾妻森林管理署所管の作業用道だったはずだが、最近は村が登山道として正式に借りているようだ。
今後、縦走コース設定の検討に入りたいので、一度下見をしておくことにした。
パノラマライン北ルート、草津にかなり近いところで山側に入る道がある。そこから車で5分ほど走ると昔、大東文化大学の研修所があった場所、そして数年前に地熱発電問題で散々取り上げられた石津鉱山跡に出る。
ぱっと見、車で登っていけそうな、いい感じの砂利が敷いてあるので、かなり上まで車で行ってみた。すると、結構灌木が車に当たってきて車にキズができ、後悔することに…。崖や悪路も出てきたところで、泣きながら近くの平地に車を止めて、登山開始。
10分も歩くと、手書きの看板が出現。確かに、ここを上っていいのか不安になる。
その上にもう一つ、米無山と本白根山への登山道分岐がある。
米無山登山道?
へえ、面白そうじゃない。次はそっち行ってみよう。今日は予定通り本白根へ。
ここから5分くらい、片斜面でとても登りにくい。先が思いやられるな、と思ったところですぐに尾根に出て、尾根に沿って本白根山を目指すことになる。
しかし残念なのは眺望の悪さ。3,000年前に噴出した石津溶岩は周りからみると出っ張っているように見えた。その尾根を歩くのだから、眺望を期待したのだが、周囲の高木に邪魔されて全然見えない。ごく稀に見えるところがあり、覗いてみると米無山の東側の絶壁が見えている。あの絶壁がずっと見られたら、価値があるのになあ。
山頂まで750m手前の岩にはカラ松台と書いてあった。カラ松はそんなに無いように見えたが?
ずるっと滑った跡が結構ある。これは、カモシカのもののように見える。別に、滑ることは登りが下手なわけではないらしい。滑りながらでも、進めていれば良いということか。
風雪に耐えてきた天然林の大きな樹が出てくると、私好みの森になる。この辺は好きだ。
ギンリョウソウはもう目玉おやじになっていた。
そんなわけで、1時間位で山頂付近へ到着。えー、こんなに近いの?
本当はコマクサの動画を撮ろうと思ってきたのだが、もう花の時期としては遅かったみたい。これからは、ハクサンオミナエシとヒメシャジンの季節になる。
中央火口の方に眼をやる。おお、結構登って来ているみたいだな。このまま、万座温泉方面に縦走しようかと思っていたが、ここまでの道にそんなに魅力を感じなかった。縦走プランは商品化するまでもないかも。但し、コマクサ火口原へは一番近いルートのようだ。
次回は、米無山に行ってみよう。どんな眺望が待っているのやら。