本白根山とお釜めぐりスノーシュー
今日は神奈川県からお越しのT様を本白根山へスノーシューでご案内してきました。
ご宿泊は草津グリーンハイツ様です。
本白根山とお釜めぐり スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/kusatsu_motoshirane01/index.html
ここ数日間続いていた雪の日が嘘のような青空です。T様の日頃の行いのおかげですね。
ノウサギのお食事跡です。食べながらウンチするんです。ダケカンバの若枝を食べたようですが、冬芽は食べ残していました。芽鱗が固くて消化できないんでしょうか。芽鱗って丈夫なんですね。
しょっちゅう通っているはずでも、毎回、新たな発見があるのが自然です。私は、この立ち枯れの木からトナカイのような野生動物のパワーを感じましたし、T様は手のひらのように見えたそうです。
今年は多雪なので、いつもよりも地面から高い位置を歩いています。樹木の樹冠をこんなに観察できることは珍しいかも。シラビソの樹冠に生えているたくさんの突起物は球果の芯部分。それにしても多いですね。前回豊作だった時の分も残っているのですね。
久しぶりの好天、今日は自然観察をしながら歩きます。トウヒの球果も観察、つららを触ってみたり、樹木の間をくぐってみたり…
まだまだこれからですが、後ろが開けたのでまずは一枚。北信五岳もよく見えています。
ここのところ、いつもガスっていたので、空釜がこんなにはっきりと見えたのは久しぶりです。連日の強風のためか、構造土の場所には風紋が見られました。そういえば、あの場所にある砂礫は夏でもあのように波打って並んでいます。風の影響だったのですね。
本白根山頂手前にて。このアングルいいですね!
本白根山頂(2,171m)付近は、雪庇がとてもかなり大きく発達しているらしく、下手に空釜の方にいくと雪の下にある空洞に落ちます!お気を付けて。
ここから、お釜めぐりスタート。稜線を歩くのが大好きなテンの足あとをたどっていきます。
北信州の山々と北アルプスを望みます。
夏の道、本白根山探勝歩道に出ました。ここからはしばらく歩道を歩きます。このあたりは間違いなく例年よりも積雪は多いのですが、風も強い年だったので稜線についている雪は例年よりも少ないです。
浅間山をバックに。今日も、風があるので詳しく解説はできませんでしたが、浅間山も本白根山も、火口の中に火口があるつくりになっています。
コマクサ火口原の中でポーズ。ここも、夏はコマクサ畑で立ち入りはとても許されないところです。本白根溶岩ドーム手前の分岐で、スノーシューを脱いで木道を歩きます。
展望所付近は風衝地なので、樹氷がよく発達します。独特な、氷混じりの樹氷です。
展望所にはケルン等が有り、山頂っぽい写真が撮れます。
後続の登山者の姿が見えます。常に風の強いこの稜線は足早に進み去るしかありません。
鏡池火口では、雪庇を崩して遊びました。ピチ雪崩遊びです。
ここからは、本白根山の森を堪能しながらゆっくりとした斜面を降り進みます。カモシカの足跡も発見しました。
亜高山帯の厳しい自然環境の中では、このサイズでも樹齢は100年を軽く越えます。
ボルダリングやアイゼンウオークもこなすT様には、運動量はちと物足りなかったようですが、本白根山の雄大な景観とスノーシューハイキングには、大変満足していらっしゃいました。
紅葉の頃に、ぜひまた吾妻へお越し下さい。岩櫃山と吾妻渓谷をセットでご案内いたします。胸を打つ風景が、吾妻にはあります。
本白根山とお釜めぐり スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/kusatsu_motoshirane01/index.html