嬬恋牧場からトックリ穴へ



週末に入っている「スーパー愛妻プラン」のお客様のプライベートネイチャーツアーの最終下見。牧場のフェンスを越えるなり、うおっ!でかっ!!…これがニオウシメジなのかな?本当はもっと大きくなるはずなんだけど、この一週間の乾燥で、すっかり縮んでしまったのだろう。来年出れば、食べてみたいなあ…

そこいら中にあるのは、ムジナタケ(ヒトヨタケ科ナヨタケ属)だろうか?一応、食らしいが、あんまり食欲のそそる雰囲気ではない。


  


ナツハゼの黒い実が甘く熟している。これを、つまんでもらうもの良かろう。

トックリ沢に来ると、見慣れない樹木に遭遇。樹冠が遠いが葉はイタヤカエデに似ている。そしてネジキのような樹皮。これは、もしかしたら希少種クロビイタヤではないだろうか。群馬県にはなかったはず。だとしたら、ちょっとした発見だな。


  


沢を越えて、20mほど登った南西の斜面に、トックリ穴はある。先日、大変な思いをして見つけておいたのだ。しかし、岩と岩の間の洞…という状態なので、下から見上げたくらいでは解らないだろう。


床面からはイノシシ・シカ・ムササビなどの骨の混じった灰層が確認され、その周囲に弥生時代古墳時代の土器や石器の破片、鉄製品の破片が発見されている。しかし、今は動物の住処になっているかも。恐る恐る中を覗いてみる。結構広い。10畳くらいあるかな?やっぱ、少し気味が悪いかな。

この洞窟の前で、木々の間から見えるトックリ沢の流れとせせらぎの音を聞きながら、篠笛をお聞かせするのがいいな。カバノアナタケ茶と、チョコレート、そして曲は、何がいいかな〜


  


ウリハダカエデの幹に熊の爪あとが。新葉を食べたのか、樹液を舐めたのか、それとも単なる木登りだろうか。

コブシの実がころり。ここには大きな樹がある。

お、いいものめっけ。当日は、これをご自分で、ノミを使って採っていただくイベントにしようかな。