種苗管理センター嬬恋農場

嬬恋村インタープリター会では郷土料理「クロコ」の復元にむけて準備を進めている。政策推進課の佐藤さんのお計らいで、種苗管理センター嬬恋農場を訪問しじゃがいもに関するお話しと、最先端の技術を拝見させていただくことになった。

まずは所長さんと調査役・三澤孝さんにじゃがいもの予備知識を聞いた。…何も知らないでお邪魔したのはちょっとまずかった。ちょっと位勉強してくればよかった。ここで得た知識をいろいろ書こうとも思ったが無駄なのでやめた。このURLを見た方が早い。
http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/imo/mametisiki/q-a_bareisho.html

じゃがいもは光に当たると緑化し腹痛や下痢を起こすソラニンが形成される。そういえば、そんなことを習ったなあ。


  


じゃがいもの種を初めて見た。じゃがいもはトマトと同じナス科のグループなので、似たような花が咲き実がなるのだ。種を蒔くとこのように芽がでる。


  


その後、三澤さんの案内でセンター内を見学させていただいた。忙しいのに誠に申し訳ない。

左は電子顕微鏡。○千万円する機械だそうだ。

中は液体窒素

右は超純水発生装置。すごい!科学技術の最先端を行くアイテムがいっぱいある。


  


培養室では、ウイルスが分布していない茎頂組織を無菌的に取り出して試験管の中、寒天培地で人工培養してウイルスフリーの幼植物を育成し、これを増殖する。まさに、この培養室から原種は生まれ、全国に発信していくのだ。


  


ばれいしょ(じゃがいも)は重要な畑作物だが、種苗増殖率が低いうえ、ウイルス病、細菌病等の病害が伝染しやすい。種苗管理センターの歴史は、まさにウイルスとの歴史であるという。

病害検定室ではまたここでしかない特別な装置がずらりとあった。本棚にもウイルスに関する書籍が並んでいた。


  


そして奥には資料館があった。昭和27年の庁舎として建てられたもので、54年前の建物。中に入ってみると、そう広くはないが主なばれいしょ品種の陳列、ばれいしょについての説明などが掲げてあった。また時間を見つけて立ち寄り勉強しなくてはならないなと思った。


  


いもの実もあった。熟すと甘い匂いがするという。いっぺん食べてみたいものだ。

変わった種類もあった。アンデス赤はまっかっか。キタムラサキは割ってみると中も見事に紫!アントシアニンをふんだんに含んだ健康食品として脚光を浴びているのだという。また、ばれいしょはリンゴよりもビタミンCが多いのだという。それで、船乗りが愛用したらしい。いい話を聞いた。