川原湯に板目石



現在発掘調査中の、八ッ場ダムに沈む川原湯温泉地内にある石川原遺跡。ここからは、素晴らしい遺跡が出土しています。
月末には、私もこのブログに書こうと思っていますので少々お待ちください。


さて、その石川原遺跡は、吾妻川臥龍岩の付近、天狗岩の真下の対岸付近にあります。





ここに、大きな板目石(1783年浅間山大噴火の溶岩流でできた特徴のある石)がありました。





もっと大きな板目石でしたが、発掘調査のために除去されて行っています。最後の中心部になり、もったいないので証拠写真を撮っておきました。





外側は見事に岩の割れ目構造があったのですが、中心部は目立ちません。発掘現場にはカメラを持ち入れることは許されていないので携帯カメラで撮りました、なのでなおさらよくわかりませんね。

1783年の鬼押出し溶岩流のかけらは、石川原遺跡ではそこいら中に出ていました。しかし、板目石はあまり見ませんでした。竹藪の中からこの大きな板目石が出てきた時は感動したものですが、埋蔵文化財ではないので、この現場では何の価値もなく破壊撤去されます。造園屋が見たら泣けてくるでしょうね。



  



そういう意味では、大きな樹木もバンバン伐られていました。地元の木材屋さんが持って行って地域の懐を温めてくれればいいな、と思っています。板目石の上に生えていたケヤキは、100歳まではいかなそう。60〜70歳くらいかな?戦争が終わって、日本の高度成長期、川原湯温泉の栄枯盛衰を眺めてきたのでしょう。そしてバブルも終わり、見守ってきた集落もなくなって、自らも綺麗さっぱりと伐られてしまった。南無阿弥陀仏。生存の頃に飛ばしていた種が遠くに運ばれているといいね!それじゃあ…






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