「樹木の紙でお面づくり」イベントを実施



中之条町暮坂高原(旧六合村)在住の芸術家、スタン・アンダソンさんのワークショップ、「樹木の紙でお面づくり」http://ecotourism.or.jp/aes_action/jumoku-washi20140705-06.htmlイベントを実施いたしました。その様子をご覧いただきます。



    


朝は花楽の里に集合。小川を渡って、最近整備した“うらやま”に行きました。





花楽の里“うらやま”で、先日の森林整備で伐採した樹木(クルミ)の皮剥きを行いました。



    


形成層にナイフや竹べらを差し込んで皮を剥いでゆきます。



  



樹木の皮は、やってみると案外簡単に剥けます。子供たちも楽しんで剥いていました。



    


スタンさん曰く、この時期はせっせと根から水を吸い上げているので、剥きやすいとのことです。確かに、秋冬では皮は剥けなさそうですね。



  



だいたいの材料になったら、鬼皮(外樹皮)を取り除いて内樹皮のみにします。本格的な紙を作るのであれば、コルク層を完全に除去した方が良いのでしょうが、ここではそこまで求めません。コルク層もふんわりした材料になるからです。



    


オシャレ着に身を包んだ女の子達も、やり始めると結構、ハマってくれます。



   



女の子グループも、しっかりバケツ満杯にできました。



    


他の樹木の皮も採取して行きます。ツルに締めつけられたハルニレが伐ってもらいたがっている?ので、この木に決定です。樹木の伐採も、子供たちにやってもらいました。





受け口の斜め切りを指導しています。角度をしっかりつけて、直径の1/3程度で大丈夫。



  



ハルニレの樹皮はアイヌの人たちが紐に使ったそうです。ということはとても強い樹皮であるはず。これは楽しみですね。



  



スタンさんがツルに巻き付かれた部分の樹皮を丁寧に取り除いているのは、後で作品に使う予定なのでしょう。



  



ハルニレの樹皮も、先ほどと同じように剥きます。



    


では、小川を渡ってスタンさんの家に移動します。まずは火おこしから。



    


火が焚けたら大釜をセットし、水を入れます。





採ってきた樹皮を細かく割いて、釜に放り込みます。



    


半分の工程しか終わってませんが、手は真っ黒です。



  



こちらはクルミの釜。うーん、いい感じ。蓋をして数日間、煮詰めます。



    


さて、ハルニレの方は、明日には材料として使えるようにしましょう。苛性ソーダ水酸化ナトリウム)を入れて、直ちに軟らかくなるようにします。





するとどうでしょう、あっという間にこんな色になりました。これは薬品の力でしょうか。



  



交代で火の番をして、薪を随時追加します。



      


スタンさんが材料をチェック。ハルニレの方は、もう大丈夫そう。まずは革手袋をはめて大釜の煮汁をとります。うわーすごい色だ。何かに使えるかもしれません。



  



そして、お面材料としてのハルニレ樹皮を取り出します。



    


熱々のハルニレ樹皮を冷水に浸し、何度も水を交換して薬品を洗い流します。しかし、これは採取したばかりの樹皮を材料として使えるにようにしたパフォーマンスであって、通常は数日間、コトコト煮込みます。そうして出来上がったざまざまな樹木の材料を、スタンさんが先に準備してくださいました。



    


ではでは、お面のつくり方をお見せしましょう。使う材料に特性の糊を垂らし、ボールですくって木枠の網に貼り付けます。





あとは自由。用意した材料で好きなように作ってみてください。木の実、リスの巣、鳥の羽…何ができるかな?





これは羊毛かな、それとも犬の毛?





何を作るか決めたら、紙の材料作りです。伐採・採取したハルニレ、これを今日はメインにしましょう。木槌で叩き潰し、細かくします。



  



こちらは楮(コウゾ)。普通はこの辺には生えていませんが、植えていた方が倒れたので貰ったそうです。



    


複数の樹皮を使ってみるためには、当然ながら複数の樹皮を叩かなくてはなりません。大仕事です。





その大仕事の最中、また別の仕事もあります。



    


特性の糊は、自生するノリウツギの樹皮を使っているのです。いやあ、作り手がたくさん必要なワークショップですね。だから楽しいんです。



  



材料ができたら、いよいよ作品づくりです。親子であーでもない、こーでもない、とやりながら、創意工夫を凝らしてみてください。



      

      


作っていくうちにインスピレーションが湧いてきて、初めの予定とは違ったものになることもしばしば。夢中になって創作タイムです。





子供たちの作品は、おおよそ形になってみたいですね。



    


では、大人たちも作り始めましょう。Nさんは六文銭を、鳥の羽で表現しました。私は怖がりなのでお面は部屋に飾っておけないので、まずは陰陽マークをつくって見ました。ふーん、丸を貼り付けるのって、簡単ですね。



    


こちらはものづくり師のYさんの作品。樹木で型を作り、その中に材料を流し入れます。おお、それ、私もやりたい!



  



私も即発され、大作に挑戦することにしました。「六文銭」と「兵(つわもの)」です。





こちらは、女の子グループの作品です。かわいい動物系が多いですね〜、私の六文銭も奥に見えていますが…



  



このワンちゃんなんて、とてもよく出来ています。自分の作品をみんなに紹介し合いました。



    


男の子のグループは、ガイコツや怪物やらが多いですが…まあ、いいでしょう。楽しいワークショップを指導してくださり、スタンさんありがとうございました。毎年、恒例のイベントにしたいですね!






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