池の平自然学習ハイキングと草津温泉で星空シアター
今日の午前中は埼玉県のK小学校100名様を、池の平にて自然学習ハイキングです。もう5年連続でお世話をさせていただいている学校さまです。誠にありがたく、感謝致しております。
池の平湿原散策(高原の自然と火山の学習ハイキング)
http://ecotourism.or.jp/hiking/ikenodaira/index.html
“校風”とでも申しましょうか。K小学校の生徒さんは素直で元気で案内していて気持ちが良いのです。今日は大人数の他の学校様の後ろについてしまい、思うようなスピードでは歩けませんでした。そうすると私の自然のお話にも熱が入ってしまいます。
「はーい、こっち見て〜 ハイ、チーズ」。ここではダケカンバの秘密をお話しました。
三方ヶ峰火山の噴火口のこと、植生遷移のこと、火砕岩のこと、そしてヒカリゴケも観察しましたね。
コメツガの森=「ピグミーの森」を進みます。
ホシガラスは10mの距離に現れてくれました。ラッキー! 今日は「ニャ〜オ」って鳴いていましたね。
見晴岳西肩で火砕岩の観察とおやつタイム。雲の隙間から佐久平の街並みが見えます。
ここからは、池の平湿原に向かいました。新しい事例の体調不良ケースがあり、気づきが甘かった自分の未熟さを反省いたしました。
「ヤッホー」くらべ。なんで違ったのか、解ったかな?
お昼ご飯を食べて、バスに乗車。北関東観光様のバスのナンバープレートは全部「1」でした。他のバスもみんなそうなんですかね?こんなことできるなんて知りませんでした。
行きのバス車中で嬬恋村のこと、キャベツ畑のこと、自然のことを等を解説したので、帰りのバスでは静かにしていたところ、先生がipod用のワイヤレススピーカーを取り出し、生徒さんたちの好みの曲をおかけになりました。ワイヤレススピーカーで、もうこんなに大きな音が出せるようになっていたんですね。これなら、山や森で篠笛の演奏をお聞かせすることも容易にできそうです。
ちなみに、生徒さん(小学校5年生)たちがノリノリでダンスに使う曲は、
だそうです。うーん一曲も知らん...(-ω-`;)ゞ
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夜は、草津温泉は中沢ヴィレッジ(http://0932.jp/)様にうかがい、社員旅行の団体ゲストの皆様に対して星空シアター&星空観察会を実施しました。
隣接するミニゴルフ場からさそり座といて座がバッチリ見れる…はずだったのですがあいにく雨で70分間、室内でお話だけ、とさせていただきました。
いかがでしたか?…星は、天文学と考えると、質量がどうのこうの、光の速さがああだこうだと、取っ付きにくい科学の殿堂の分野です。例えば太陽と地球の距離が1億5千万キロメートル、光の速さが秒速30万キロメートル、したがって太陽から出た光は8分19秒後に地球に届き、1年間に9兆4,608億キロメートル進む…ということを覚えるのは、何か天文学の試験を受ける人にとっては必要ですが、星を眺めるのにそんなことはあまり重要ではありません。
それよりも、自分と、或いは地球と比べて宇宙の星はどうなのか、結構近いのか、それともかなり遠いのか、まあまあの大きさなのか、それともとてつもなく大きく広がっているのかを感覚的につかんでほしいと思います。今日、私が話した数字や単位は、宇宙の大きさや天体との距離感のイメージをつかんでいただくためにお話しましたが、たった今、きっぱりと全て忘れてしまってください。それが、星をまた見たくなる、星座を知りたくなるコツです。
そんなことよりも、もっと重要なことは、夜空の星たちは太古の昔からほとんど同じような場所で、同じように輝き続けているのだということを感じることです。地上の景色、故郷の風景は、ものすごいスピードで変化して行きます。しかし、皆さんが夜空を見上げれば、そこには5000年前にメソポタミアの羊飼いたちが見ていたのと同じ星々が夜空を回っています。その星々を古代人たちが繋ぎ、夜空に自分たちに纏わる伝説や、自分たちの崇拝する神々を画いて天を分けていった。その物語を今になっても想像できるなんて、なんてロマンチックなんだろうって、思いませんか?星座は、祖先が残してくれた最も美しい、「宝物」と言えるのかもしれません。
科学で見る星もいいですが、古代に思いを馳せるため、あるいは祖先を感じるために、夜空を眺めて、ご自身のペースで星に親しみ、ご自分なりの宇宙観を楽しんでいただければと思います。
AAES星空シアター&星空観察会
http://ecotourism.or.jp/kakusyutaiken/hoshizorakansatsu01.html