平成26年度のものづくり伝道師 浅間・吾妻塾 を考察中



ものづくり伝道師 浅間・吾妻塾(群馬県 地域の文化 支援事業)
http://ecotourism.or.jp/monodukuridendoushi.html



の公募が始まっているそうです。てっきり、前年度実施した団体には、公募開始の案内が来るものだとばかり思っていたので、余裕をかましてしまっていました。大焦りで今年度、応募する事業を決めて提出したいと思います。


ものづくりで今年取り組みたいものはもう決まっています。早速、この童話のような絵が描かれたバスが走っている不思議な里、中之条町の旧六合村に行ってきました。






六合村根広地区にある「ねどふみの里」保存会の中村義司さん・千代子さんご夫婦のお家です。今年取り組みたいものは、


シナノキの樹皮を加工して紐にし、縄ないして細工物を作る」



というものです。以前から、中村さんご夫婦のその技が気になっていました。


まずはシナノキの中経木以下の幼樹を、野反湖あたりでは6月の芽吹きから葉が開ききるまでの間に伐採し、樹皮を剥いで形成層の部分だけを持って帰ります。それを釜に入れて一晩中煮沸し、翌日にはしごいてやると師部の一年成長分、木部の年輪にあたる部分が一枚一枚剥がれるというのです。剥がれたものを干している状態が、去年、偶然写真を撮った、これです。↓



  


伐採する時期を少しでも間違えると、樹皮を剥くことができなくなってしまい、一ヶ月もの間、川床に漬けることもあるそうです。そうすると、綺麗に剥けるそうです。しな具合が変わってしまうような気がしますが…


シナノキを伐採、樹皮を採取して、煮て、しごいて、干すまでの作業で2日間。干した樹皮が乾き、材料となるのは約一週間後。片付ける作業はまたお願いしておいて、翌月には縄ないをしにくる、と…



  


この、背負いびく(リュック)を作るためには、千代子師匠でも2〜3日かかるらしいので、素人には一週間かかっても無理。やっぱり、シナノキで縄ないするのが精一杯でしょうね。



  


この、三つ編みにする技術も教えてもらいましょう。さらに、現在麻ひもを使っているムシロを織る時の縦糸は、かつては全てシナノキの紐で作っていた、なんてお話しを聞いたものですから、ぜひそれも!と申し上げたところ、シナノキの紐を作るのは難しく、しかもムシロを一枚織るのに70〜80m必要らしいので、超上級のその技は伝授していただくのを諦めました…



    


シナノキの樹皮を加工して紐にし、縄ないして細工物を作る」の作業は、材料採取から縄ないまでの工程を3日間で実施し、撮影と記録を残しましょう。そして継続して学習したい「こんこん草履作り」はスゲ縄ないと合わせて実施しましょう。スゲ刈りとねどふみは、2年連続でできるほど参加者が集まらないような気がします。


そして、「むしろ織り」が、保存会の会員さんも、もうやらなくなってきてしまっているらしいので、これはいけません。ムシロ一枚織るのにスゲが4〜5束必要らしいが昨年採って材料にしたスゲがあるし、玄関マットサイズ位なら素人でも半日で作れるそうなので、ムシロ織り体験学習会も実施しましょう。よし、これで完璧です。





帰り道、暮坂高原「花楽の里」に何かヒントがあるか寄ってみました。今日は特にありませんでしたが、ミニ草履が売っていて可愛かったですね。こういうの、子供たちは作りたいと思ってくれるかな〜どうかなー。






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