スタン・アンダソンさんの家に



雪が積もる前に、旧六合村の芸術家 スタン・アンダソンさんと打ち合わせです。「ものづくり伝道師 浅間・吾妻塾」の件、教育旅行での体験メニュー、そして社会人向けの本物志向、かつ大胆なつくりもの…





お訪ねすると、地図では鍛治屋敷と表示されているところに住んでいました。
おお、芸術家らしい家です。平屋の長い家。木造建築です。




  


なんと向かいには登り窯まであります。プロにとっては調子がイマイチらしく、今は使われていないそうです。なんともったいない。




  


さて、多才なスタンさんの技術の中で、まず気になるのが森の樹木から和紙を作るワークショップ。用意した繊維を、バケツで水に浸し、




  


今日はイメージだけ。ドロドロになったものを平面状のものに貼り付けていく…なるほど、こうやっているのですね。




  


お家の中には、そういう森の和紙でつくった様々な作品が展示されています。蛇の皮を埋め込んでみたり、地図を作ってみたり。




   


こちらは、旧六合村にある、けものみちを地図にしたもの。それが掛け軸になっています。
もう一つは動物の背骨や頭蓋骨を使って…うーん凄い感性です。




  


家の前にはワークショップ用の広場があります。そして何故か祠が。どうもここには、したにある赤岩集落と関係したむかしみちがあったようです。




  


そして、数年前に作ったツリーハウスを拝見。家族単位で材料全てを森から調達してもらい、数日間かけて作ってもらいます。




  


ブランコがついていたり、それぞれの工夫が見られて面白いです。そのうち、すごい立派なものが出てきました。







ワーオ これは立派なツリーハウスですね!


女子大生のグループに一週間かけて作らせたそうです。これはいい体験に、そして学習になったことでしょう。







さらに奥に進むと、中之条ビエンナーレ2011に出展した作品がありました。


中之条ビエンナーレ
http://nakanojo-biennale.com/


中之条ビエンナーレというのは、中之条町が町を上げて行っている芸術祭で、毎年秋に一ヶ月くらい開催されます。アート作品は町中にあり、廃校、森の中、休耕田の中など、驚くようなところで作品が展示されているのです。

いま、日本の故郷には忘れられたものがたくさんあります。木造校舎や古民家、閉ざされた商店やひっそりとたたずむ原野。その景観が人々の絆とともに薄れ、失われかけています。
中之条ビエンナーレは、現代アートの祭典を通じ、人々の暮らしの中で息づいてきた山村文化を取り戻すことを目指しています。今でも人と人が当たり前に繋がっているこの町で、作家と住民、そして観客が一緒に作り上げる大規模アートイベント「第4回中之条ビエンナーレ」がいよいよ始まります。





この作品のタイトルは「夏至−熊棚」だそうです。熊はナラやブナなどの樹上で実をを食べ、その場所には鷲の巣のような跡を残します。それが熊棚。夏至の頃(6/21〜6/22)にお作りになったそうですが、それが作品にどんな意味合いをもたらしているのかを、聞きそびれてしまいました。







スタンさんも登って見えました。結構ここ高いですね!ユニックで組んだんですか。え!それは○○さんに貸して壊されてしまったですって!でも今でも一番の親友なんですか。うーんやはり芸術と友情とは意味不明…ではなくて、奥が深いですね。


とにかく、念願のスタンさんのお家に来られて満足です。これで来年の事業のイメージが湧いてきます。






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