秘密基地をつくろう!〜親子で作るツリーハウス〜 を実施
今年度から三ヵ年の予定で事業開始しました、あがつま都市山村交流アクションプログラム(http://ecotourism.or.jp/aes_action.html)、雪が積もる前に急遽、二つ目の親子イベントを実施いたしました。
秘密基地をつくろう!〜親子で作るツリーハウス〜
http://ecotourism.or.jp/aes_action/treehouse20131124.html
中之条町入山地区の「花楽の里」の“うらやま”エリアの森 を「都市と農山村の交流の森」にしようというプロジェクトです。この森では地域の田舎で育った子ども達と都会の子ども達が、気兼ねなく元気いっぱいに走り回ったり、ツリーハウスの上で昼寝してみたり、時には共同で木登りやものづくりをしてみたりと、自由に森の中で過ごしてほしいと思っています。
月に1回程度、自然遊びプロのインストラクターが山や森での遊び方をお教えします。森の恵みをいただいたり、秘密基地づくりや、森の樹木から和紙を作ってみたり。こういったイベントを、地元の伝統的な年中行事日程に合わせて行いますから、【森で楽しく遊ぶ】+【山村で日本の文化を体験する】を一度にできてしまえるんです!
…という、触れ込みな訳でございまして、今回、生須地区の蕎麦収穫祭が同時期にあり、それに合わせるために実施しました。
花楽の里の玄関前に集合・受付し、早速“うらやま”へGO!
途中のあずまやまで来ました。どうも大人がへばっているようなので、笹舟づくりでもやって時間を潰して回復を待ち…
しかし、総勢40名の親子が一列に行進しているところは微笑ましいものがあります。
今日の講師、芸術家のスタンアンダソンさんとご対面です。今日のスケジュールの説明、そして作り方のレクチャーが行われました。
まずは秘密基地をつくる際の、矢倉の立て方です。三本の丸太の先端を一緒にくくって、
括っていない方を下にして立ち上げます。これで骨格となる矢倉ができました。
他には、灌木を地面に突き刺し、それをしならせて二本を絡ませ、ドームを作る方法もあります。
次に、テラスをつくる方法です。立木に丸太を横に縛り付けてテラスの骨組みを作って、
枯死木を割って、板を作るのです。これが、スタンさんにしかできない技といえます。
参加者もやってみます。スタンさんが指導するという事は、こういう、ワイルドなことを子供にも遠慮なくやらせるという事です。
スタンさんが手本を見せます。日本の楔(くさび)も古くから使われていますが、世界でも9000年以上前から利用されているのだそうです。古代エジプトでは石切に青銅のくさびや、濡れると膨張する木のくさびも使われたそうです。アメリカ州の先住民族の中には、角のくさびで木を割り、カヌーや家などさまざまなものを作る部族もいたそうです。
木がパカッと割れて板になって、骨組みに敷いて固定する。これがスタンさんの作るテラスです。作ってみたくなるでしょう?
我が家はどんな秘密基地を作ろうかな…「僕、これ持って行くね!」、たのもしいこと。
それぞれが目ぼしい材料を担いで運びます。
まずは今日の建築?会場に到着。ここで、スタンさんが、またいくつかの道具の使い方を教えてくれました。
このドリルは何に使うのかな?板に穴を開けてブランコなんかどうだろう?
だいたいの説明が終わったところで、まずは場所探し。どこに作ろうかな〜
場所が決まったところで、材料を検討。「何を使おうかな〜」「それがいいんじゃない?」
こちらは樹上のツリーハウスにする考えです。アドベンチャー精神ですね。
こちらはスタンダードに生立木を数本使って。広いお家ができますね。スタンさんはコンサルタントに大忙しです。
おや、これはもしや…?いや、まだ解りません。そっと行く末を見守ります。
秘密基地への出入口を作ったり、ログハウスのように組み合わせ部分を加工してみたり。
だいたい、骨格が決まってきたようですね。
樹上のツリーハウスと秘密基地。並んで作っています。
おりゃあ!とパパさん。
力自慢のお父さんでも、なかなか綺麗には割れないようです。
そこでスタンさんがお見本を。ここをこうして、こう打つと…
ほら、こうなるんですよ…って、なんて美しい割れ目でしょう!
こちらは三世代でご参加のご家族。おじいちゃん、大活躍です。
僕もつくる! そうだね、手伝って。こうやってごらん…
おや、これは何を作ろうとしているのかな? 気をつけて、落とさないでね。
だいたいの家がテラスに板を敷けたようですね。そろそろお昼にしましょうか。
お昼は花楽の里でみんなでランチです。私もカレーをいただきました。
昼食後、スタンさんの板づくり体験。三っちゅの彼女も挑戦です。
端からくさびを差し込み、徐々にもう一方に攻めていきます。
最後は大人の力が必要。ヨイショっと!
スタンさんの「二人挽き鋸」。西洋の物ですね。日本の鋸は引いて切り、西洋の鋸は押して切るのだそうです。
はなちゃん、楽器つくったの? たいすけ君もたくましくなったね。
この後は、みんなで一つ一つのおウチを訪問させてもらいました。遊びに行きました。
釘を一切使わないで建ててみたり、テラスの中に樹木があったり、
こちらのこだわりは、大きなブランコです。行列ができていました(笑)。
ずいぶん見晴らしが良いお家ですね。
「秘密基地」と呼ぶのにピッタリなおウチや、とても頑丈な板張りのおウチ。
おじいちゃんが頑張ってくれた、三世代家族の方は、三階建てになりました。これぞ三世代住宅?!
手をかけて作ったツリーハウスは、人がいなくてもサマになりますね。
このイベントは、はっきり言って楽しすぎて危険です。たぶん、今日参加した子どもの中には将来、建築家を目指す子も出てくるんじゃないかな?絶対そう思います。
中之条町(暮坂高原在住)が誇る芸術家・スタンアンダソンさんのツリーハウス&秘密基地づくり体験は本当にオススメです。ぜひ、一度やってみるべきです。