棧敷山アサギマダラと鹿沢園地森林浴セラピー下見
湯の丸山学生引率登山の後、来月初めに実施する、アサギマダラマーキングイベントの下見に、棧敷山に行ってみました。
今日の棧敷山せんべい平の様子。うーむ、アサギマダラはまだ来ていない模様…
「コース以外立入禁止」の立札と「アサギマダラの里」の看板が一緒にあるのはなにか違和感を感じます。自然保護のためなら、いっそのこと「アサギマダラの里」の看板も撤去してしまっては?
ヨツバヒヨドリは咲き始めたところで、全体としては5%位でしょうか。このタイミングではアサギマダラの群れは来ないようです。アサマイチモンジやキバラモクメキリガ?の幼虫がいました。
その後、来月の森林浴イベントのために鹿沢園地から玉だれの滝までをしっかりと歩いてみることにしました。鹿沢IFCの2階サロンから繋がっているこのスロープも、建築物としては大変珍しいものだそうです。
オオバギボウシの花序は咲き始め、いつ見てもハッとします。
道路と並行に下りきって、湧水川に架かる橋へ。流水の音が大きく、ここではお話等をするべきではありません。
手の込んだあずまや。古民家を移築していると思われます。
この場所は、絶対に使いたいですね。スタートから15〜20分くらいの位置。最初のプログラム実施場所に最適です。
今日は、ヤマネコースエリアで上って行ってみます。
食菌ツルタケかと思いきや、ツバがあります。恐らくツルタケダマシ(毒)でしょう。この辺りは、かつて炭焼きが行われていたことを思わせる林−薪炭林の様子が見て取れます。
おお、凄い萌芽したミズナラですね。10本以上の幹です。この股のところに宝物でも隠すかな?
ヤマネの説明看板。浅間高原、万座温泉だけでなく、鹿沢にも生息しているのですね。
木の造形や土塁の跡を見つつ。
ヤマネコースとしてはここが終点。ここから先、玉だれの滝へと続くコースを歩きます。
玉だれの滝の手前にあるのは「鹿沢いこいの広場」。キャンプ場やセンターハウスなどがありましたが、かつては嬬恋村が運営していましたが、その後委託管理となり、現在は誰も経営していません。あのアイデアマンのUさんですら手を引いてしまいました。
誰かここに数千万円投入して森林セラピー基地にしてくれる人、いませんかね?…なーんて人ごとなことは言ってはいけませんよね。基本的に、嬬恋のような厳冬の地域では、厳しい冬を乗り越えられるほどの大儲けができる商売じゃないと絶対に成り立ちません。スキー場はもうダメ、キャベツ農家はまだいける。あとは…
やがて、玉だれの滝駐車場につきます。
玉だれの滝のあずまやは大きいですね!大人数でピクニックに来てもここでランチできそうです。
玉だれの滝への木道はかなり傷んでいます。経費や手間のかからない自然歩道の仕組み、何かないですかね〜?
それでも、この滝自体は癒しパワーのある、いい滝です。「玉だれの滝」。
イケマにハナカミキリとセセリチョウが。イケマって、渡り蝶・アサギマダラの食草で、ガガイモ科植物特有の毒性の強いアルカロイドを含んでいるはずです。アサギマダラはこれらのアルカロイドを取りこむことで毒化し、敵から身を守っています。イケマの花の花粉や蜜には、どうなんでしょう。毒はあるのでしょうか?ハナカミキリやセセリチョウは毒化しているのでしょうか。
いろいろな植物を見ながら、森林浴セラピーに使えそうなものを物色。
かつて人が植えた花、地面を覆う苔、繊維に包まれたヤマハハコ…
鹿沢園地に戻り、「ヤマネコース」から「清流の小径」へ。
湧水川の渓流にとけ込んだ木道が美しいです。
この場所で呼吸法を誘導できたら、と思いますが水音が大きすぎます。
下っていく途中には、特にとどまるべきポイントはありません。
ファイヤサークルから上には「広場エリア」があります。久しぶりに上ってみましょう。
わあ、絶好のテラス。こんなのあったっけ。「水辺のテラス」。
渓流との距離感もちょうどいい感じ。ここなら調気法やっても深く入り込めそうです。
トクサのある森は、そうありません。ちょっと異世界の雰囲気があります。
玉だれの滝へと続く歩道に出たあたりは、森林安息に使えそうです。なんと、この「広場エリア」が最も森林浴セラピーに適しいているとは…10年前にここを初めて見た頃の、自分の目は節穴だったなあ、と気づかされます。
この先にある砂防ダムは、森林浴セラピーではどうにも使い道がなさそうです。
この道が、崩落してしまったところ、だったんですね。コヒョウモンチョウのメスかな?ヒョウモンチョウのグループを見た目で種同定できる人の気がしれない。
これが古川さんの言っていたシナノキかあ。あんまり大きくはないが、解説するくらいなら大丈夫ですね。小さな湿原は、上から見たほうが箱庭的で雰囲気がいいです。
お昼ご飯の場所は、やっぱここでしょうね。語らいも弾みそうです。