黒斑山スノーシューイング(下見の巻)
2月3日の黒斑山スノーシューガイドの下見に行ってきました。メンバーは浅間・吾妻エコツーリズム協会会員の石井さんと蝦名さんと私の3人。
午前9:30頃、すでに何人かの登山客が準備をしていました。このパーティーはスノーシューでは無くアイゼンを使用していました。登山道を歩き始めると納得。アイゼンで登る方が多いらしく、踏み跡は幅が狭く、スノーシューだと歩きにくい状態でした。さすがは冬山登山ン人気の山です。
丸まったシャクナゲの葉を観察したりしながら登ります。車坂山には約30分後に到着しました。富士山が見えていますが、今のところ天気はパッとしません。
車坂山を越えるとすぐに、急な下りがあります。この谷は水により浸食された渓谷では無くて、黒斑山の重みでできた断層です。
このあと、少し急な上りがあり、コメツガの森を抜けると、
コース内で最も広いガレ地に出ます。風衝地っぽいのでウロウロしようとしましたら、ルート外に足を出したとたんにズボッ!脚が埋まってしまいました。踏み固められていないところはこうなってしまいます。
ガレ地の後の森を抜けると黒斑山が、どーんと姿を現します。
この後、雰囲気のある天然林を歩きます。ビバークに最適な木陰も見つけました。
鬱蒼とした森の中や、開けた場所が交互に出現します。いいコースです。
途中で見つけた、雪が溶けている場所。氷の結晶がきれいです。
稜線に出ました。黒斑山がますます近くなります。天気も良くなってきました。
切り立った稜線を歩くのは気分がいいです。雲上散歩です。樹氷もきれいです。
この後、急な上りを登っていくと、トーミ断層の割れ目から浅間山(前掛山)が顔を出します。
今日の目的地、黒斑山もかなり近くなりました。
避難小屋も健在です。中の様子はこんな感じです。場合によっては、雪の日にこの中でランチを取ることもあるかもしれません。
槍ヶ鞘(やりがさや)のピークは森の中で目立ちませんが、樹の間から見えた黒斑山が綺麗でした。
槍ヶ鞘の森を抜けると、絶景スポットに出ます。
トーミの頭と浅間山です。ここまで来るのに1時間半〜2時間かかります。それだけかかってようやく覗けるポイントに出られる…という、もったいぶったところが、ハイカーの心を浅間山登山に掻き立てるのでしょうね。
しばらくこの絶景を楽しんだ後、槍ヶ鞘(やりがさや)を出発します。
トーミの頭への道は見た目ほどきつくはありません。ここに来るまでに、もっと急な道はありました。ただし、凍結した場合は滑落の危険も若干ありますので、その場合はアイゼンを装着すると良いでしょう。
絶景・トーミの頭です。風が強く、この絶壁の下を覗き見するのはかなり勇気が入ります。
さて、もうひと踏ん張り、黒斑山へ向かいます。針葉樹林を通ります。樹の枝をくぐる様な所もありました。
来てやったり、黒斑山 (。-ω-)
石井さんも満足そうです。
軽く腹ごしらえをして、下山します。佐久平を見下ろしながらの下山です。
帰りは中コースを歩きます。黒斑山の亜高山帯針葉樹林を歩きます。
長い針葉樹林のトンネルを抜けて、開けた場所に。その後、周囲の樹木が急に太く大きくなります。
最後の方で、森の雰囲気は常緑針葉樹から、落葉針葉樹(カラマツ)の森と変わります。この辺りは昔、植林するカラマツの母樹林として利用されていた場所で「黒斑山天然カラマツ植物群落保護林」として指定・保護されています。ところが、どういうわけか最後で踏み跡が無くなってしまい、自力でラッセルするはめになりました。雪の下は空洞、太ももまで埋まります。先頭の石井さん、ラッセルお疲れさまでした。
黒斑山スノーシューは、4月上旬までご案内が可能です。
皆様のお申込みをお待ち申し上げております。
黒斑山スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/asama_kurohu01/index.html