浅間隠山登山コース(浅間隠温泉郷〜浅間隠山(東吾妻町ルート))下見の巻
浅間隠山への登山道は、旧倉渕村(現高崎市)の二度上峠からの登山ルートがメジャーです。しかし「森林の多様さ、美しさ」は東吾妻町・浅間隠温泉郷からの登山ルートの方が良い、と聞いたので、早速下見をしてきました。
林道のゲートは、手動で開けられるようになっています。林道を約4kmほど進むと駐車場です。
この辺りの笹は今年、一斉開花しています。
温川(ぬるかわ)源流。こう見えても水位は5cm程あるので、防水の効いた靴じゃないと渡れません。
この分岐は右に。「ふれあいの鈴道」クマよけ鐘があります。
温川を横断。わかりずらいのですが、対岸すぐに登山道があります。川を遡ると迷う可能性があります。いったん、川から離れますが、
またすぐに温川に戻ります。ここで三回、川を渡ります。先ほどの川の支流なので水量は少ないです。
ただし、ヌルッとする苔が石についています。滑るので注意してください。
このあたりの森は確かに美林です。林床の笹がなかったら最高なんですけれどもね。
ブナやカエデの大木がわんさかありますね。癒される渓畔林です。
ところがこの後、川を離れて登って行くと、これまでの大径木から中径木以下の若い雑木林となってしまいます。
眺望がなく、森林の美しさがない、急な登山道をしばらく登り続けます。この辺りは私にとっては拷問かな?
急坂を登りきると、シャクナゲ尾根に出ます。
このあたりでようやくお花に出逢いました。サラサドウダンツツジ、ヤマツツジ…
シャクナゲ尾根を過ぎたあたりは、尾根だというのに先ほどの渓畔林のようです。ブナとイヌブナが一緒に育っている森でした。
ミズナラ、カエデ、コシアブラ…まるで万座川上流の天然林のようです。元々は西吾妻一帯はこういう豊かな森林だったのでしょう。ここは尾根付近だから天然林が残されているのですね。
緩やかな斜面をトラバースします。
カエデの老木。こんな姿になってもまだ生きています。力強く、ということではない。神から死ぬことをまだ許されていないように見えます。
生命の炎というものは、決定的な悲劇が起きない限りはどうやっても、完全に消すことはできない。決定的な悲劇とは、どうしようもない物理的ダメージ、決定的な重病、そして外界との物理的及び精神的要素との完全な遮断…などです。
だから私も生き続けるしかない。世界で一番愛しい人、彌紘よ。パパは生き続けるしかないんだ。分別がつくようになった年頃のお前の前に立つためにかもしれない。
この先に最後の急登があります。
浅間隠山山頂に到着。結構、人がいますね。
ここから見る浅間山を見るために、多くのハイカーがここを訪れます。
榛名山方向。
どこの山か解るように案内板があるのはありがたいですね。
高崎市側に少し下って、ツツジがいいところで浅間山をパシャリ。今日一の写真です。
トウゴクミツバツツジは山頂付近でやっと咲いていました。春のツツジ・シャクナゲが終わり、これから夏のレンゲツツジの季節になります。
ちょっと解らなかったのが、この樹皮の食痕。顕著な歯型がなかったので、サルかな?とも思いましたが、角で引っ掻いたようにも見えます。不思議ですね。