浅間隠山 アイゼンウオーク下見



長野原町東吾妻町の町境の山、浅間隠山は200名山の一座として、根強い人気があります。アイゼンウオークに最適なこの山を、久しぶりに下見してきました。使うアイゼンは今朝、滝の下見でも使った、例の格安10本爪アイゼンです。耐えられるのかどうか?




  


二度上峠からやや高崎寄りのカーブに登山口があります。ここから2.1km、90分は夏の所要時間です。



  


程なくしてカラマツ林になり、ジグザグの登山道になりますが、ここの樹木に訳のわからない文字が書いてあります。「←山頂 急坂 強者ライン 若者 プロ級」。何だかよくわからないが前の人がこのラインを行ったので真似してついて行きました。



  


するとなんと、道に迷っていた人でした!ガーン。その方は敗退してお帰りになりましたが、下見の私はそうはいきません。ズボズボ状態の尾根を一人で進み、とりあえず登山道へ。ホッ。



  


それにしても今日は火曜日。週末の間に必ずどなたかが登っているはずですが、そういえば昨日は強風、一昨日は大雪でしたから、足跡は一切消えていたようです。トホホ。



  


やがて、先を行く新たなおじさんにも追いついてしまい、ここからは先頭ツボ足です。うう、歩きだしはスノーシューで来るべきだたかな…



  


登山道は、最近来たことがある人なら、記憶をたどって先に進めるかもですが、初めての人はちょっと難しいですね。林床が笹なので、自分で上りやすそうなところを見つけて登る、という訳にはいきません。



  


出ました、変な落書き。大変によろしくないので長野原町さん、消してください。浅間隠山の登山道はひどくえぐれています。急な山ですから、雪解け水や雨のたびに浸食されるのでしょう。



  


両側の笹が登山道に被さってきて、うっぺい感があります。あ、熊棚。



  


右の写真、上に行くのが正解です。普通は迷いますね。



  


この急坂が道かたが解らず、不安になりました。露出した岩にアイゼンの跡を発見。正道です。



  


ここから、見えている山頂に向かって、斜めにトラバースします。





樹林帯を抜けると、やっと浅間山が顔を出してくれました。いや〜、やっと解放感あるこの景色に出逢えました。我慢する時間が長い山です。



  


碓氷火山列の軽井沢方面に視線を伸ばしていくと、県道を越えたすぐの所に見える屏風状の岩、あれが獅子岩ですね。ここから見ると、獅子が座っているように見えます。その先に鼻曲山の大天狗。



  


まるで黒斑山の旧火口の様に、岩脈が顕著な縞模様をつくっている山塊は安中市霧積温泉の北東の山「剣の峰」でしょう。うーむ、春先、山頂手前のこの斜面がツルピカになれば滑落の恐れもあります。





到着しました、二百名山・浅間隠山です。久しぶりの登山でした。





こちらからの浅間山は「東前掛山」が見られます。釜山火口から東前掛山までは500m以上離れているはずなので、現在の噴火レベルでは小浅間山から登れるはずなのですが、軽井沢町さんは立入禁止にしています。軽井沢町としては浅間山は登る山ではなくて、これまでと同じように、見て楽しむ山、鑑賞する山として売っていきたいのでしょう。それならばリスクはありませんし、万々歳ですものね。しかし北麓(群馬県側)としては浅間山登山を地域おこしに活用したい。普通に考えると、両者が折り合って浅間山ジオパークを進展させていくのは難しそうですが、環境省が群馬側についたならばどうなるでしょうか? …これから、面白くなるかもしれません。



  


浅間隠温泉郷からのルートは、夏道でも4時間。冬のスノーシューやアイゼンではちょっと一般向けではありません。



  


今年の私のテーマの一つが、碓氷火山列を理解することです。そしてあそこには天狗の守る大柏木地区があります。


浅間隠山からの帰り道はアイゼン必須の道ですが、履いてきた格安アイゼンでも問題なく降りられました。もちろん、12本アイゼンに比べたら食いつき、安心感共に雲泥の差がありますが、6本アイゼンよりはマシ、でそれよりも安いのです。これは、ちょっとした下見には使えるかも知れません。






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