万座熊池巨木めぐりスノーシュー(万座温泉の巨木を撮影する part 2.)
今日は前橋市の田中すみれ様を万座温泉の熊池湖沼群へご案内させていただきました。東吾妻町原町で待ち合わせし、そのまま万座温泉へ直行です。
万座熊池巨木めぐりスノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/manza_kumaike01/index.html
田中様は今年、写真集出版&作品展を開催するにあたり、冬の巨木写真を収集されています。今日は私お薦めする、万座の巨木をご覧いただけることになりました。
万座温泉は神々の温泉地です。その屋敷林というか庭園である万座の森は、素晴らしいに決まっているのであります。
とても風の強い日でしたが、熊池まで降りると風はいくぶん収まりました。程よい枝ぶりの立ち枯れ木を撮影です。
熊池湖沼群は、本白根沢が洪水のたびに土砂を運び堆積させた扇状地にあり、熊池、鮒池、カエル池などは土石流や地滑りの際につくられた堰き止め池です。こういう、水が関係した攪乱場所では、ダケカンバの一斉林が生まれます。
神秘の森の門番、クロサルノコシカケ。今年は雪に埋もれそうです。本当に多雪の年ですね。
森を抜ければ本コース最大のミズナラ「なら太郎」との出会いがあります。
いろいろな角度から、「なら太郎」が最も力強く美しく見える場所を探していただきました。私のような素人には解りませんが、この樹木の場合は日光が当たらない方が良いらしく、太陽が雲に隠れるのを待つことがありました。日差しが強すぎると雪に影が強く出て写真がうるさくなるというのです。難しいですね。
次に「神様の通り道」、三つ又のミズナラ大木です。この樹木は、周囲が開けていないので、撮影はやりにくかったことでしょう。
後ろ側から、真下からの写真も面白いですヨ。
幹周420cmオーバーの“最も太い”ダケカンバ。“最も大きい”としないのは、バイオマス量としてなら、もっと樹高のあるものや枝が多いものなどが周りにあるからです。
ツキノワグマの爪痕が凄かったですね。この、鮒池付近にいるツキノワグマは結構暴れん坊で、以前から看板やあずまやを壊したりするのですが、用がないはずのダケカンバ巨木にも一撃を入れていました。
ハリギリの巨木は激しく絡まるツルを撮影。お昼ご飯を食べて出発です。
熊池は、朝通った時とまた違った表情を見せていました。これを、田中様が逃すはずがありません。次々に水が流れ込む池なので、湖映の具合はどんなだったのでしょうね。
往路では強風から防御しつつ進むことに精いっぱいで観察できませんでしたが、見事なシュカブラが発達していました。
これもパシャリ。田中様には、どんなものに注目すべきかヒントをたくさんいただきました。ありがとうございました。
※田中様の写真展は以下の要領で行われます。冬の万座の樹木も何枚か出るとのことです。ご興味ある方はぜひ、お出かけくださいませ。
【タイトル】 田中すみれ写真展 「森巡礼」
【会期】
2015 年 7 月 15 日 ( 水 ) 〜 7 月 27 日 ( 月 ) 火曜日休み
10:30〜18:30 (最終日16:00終了)【会場】
リコーイメージングスクエア新宿 ギャラリーI
〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB階
万座熊池巨木めぐりスノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/manza_kumaike01/index.html