池の平学生引率登山ガイド。湯の丸地蔵峠〜見晴岳〜三方ヶ峰〜池の平湿原コース。
本日は千葉県のY中学校様108名様を池の平周遊登山引率ガイドです。ご宿泊は嬬恋プリンスホテル様。
当協会の精鋭ガイド6人でご案内させていただきました。
今日のコースは、今までとはちょっと違うコースです。
通常は池の平をぐるっと回ってから駐車場付近で昼食をとり、湯の丸地蔵峠に降りてくるコースが一般的なのですが、あくまでも「登山らしく登る」ということを大切にされたコースを選択されました。湯の丸地蔵峠〜見晴岳〜三方ヶ峰(昼食)〜池の平湿原自然観察、というコース取りです。
一年の中で最も暑いこの時期、女子中学生が登れるのか…?と心配しましたが、ガッツで頑張ってくれました。
池の平(三方ヶ峰火山)の中腹は、広く溶岩流台地となっており、土壌の形成が進まずに拡大造林期に植林されませんでした。だからここには素晴らしい亜高山帯針葉樹の天然林があります。
最後の方は結構な急斜面。休み休みで登りました。
池の平見晴岳西肩に到着。お天気が間に合ってくれました。八ヶ岳とここの間に、佐久平の街並みがよく見えます。
稜線を下って三方ヶ峰へ。左に湿原が見えます。
三方ヶ峰で昼食をとり、池の平湿原へ降り進みました。
鏡池でまずはのんびりと湖映を眺める。
池の平湿原の動植物を観察ハイキングです。小さな集合花をルーペで見たり…アヤメにギンボシヒョウモンやスズメガが訪花していて、吸蜜にも成功していたようにも見えました。アヤメ、ノハナショウブ、カキツバタなどのアヤメ科アヤメ属の植物は、外花被片が花柱に蓋をされるような構造になっていて、力持ちのマルハナバチしか蜜を吸えないと思っていましたが、これからは要チェックです。
開放口付近から湿原方面。広く見えます。
開放口で折り返す、湿原一周コースを取りました。
最後はグリーン広場でやまびこ実験。ヤッホーのあとは芸能人の名前も読んでみました。ジャーニーズの誰かの名前で悶絶している子がいましたが…
湯ノ丸地蔵峠から池の平まで登ってくるコースでの学生団体ガイドは、駐車場へのコースはこれまでも経験がありましたが、見晴岳へは初めてでした。昼食を三方ヶ峰で食べたい場合は、このコース取りをするのがベターではあります。しかし、昼食後にトイレに行けない、というのはきついですね。次回からは、これまでのコースをご案内したいと思います。