中之条町のケヤキ巨木群「清見寺の境内木」



中之条町、国道145号線と353号線の交わる三叉路、長岡の信号のところに、いつも気になる大きなケヤキがあります。





丘のような高台の地形に大木がスラッとしているものですから、とても良く目立っています。夕方でしたが、ちょっと立ち寄ってみました。



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ここは浄土宗長岡山清見という寺院でした。正面の参道階段を上がる前に、気になる大きな観音像が右手にあり、寄ってみました。


清見寺再興四百周年記念建立の看板等によると、浄土宗長岡山清見寺は、長禄2年(1458年)に開創されたそうで、京都知恩寺から来た岌山和尚(きゅうざんおしょう)が慶長元年(1596年)に再興以来、平成8年(1996年)には四百周年を迎えたとのこと。先人の遺徳をたたえ、恒久平和・交通安全・諸願成就等を祈願し、身丈十八尺(5.6m)の大聖観世音菩薩像が建立したとのことです。



  


本堂の横にあるのは浄土宗の開祖、法然の像です。法然さまのことを説明した看板の最後に、いい言葉を見つけました。

今に生きる私たちは、いつも無常の風に吹きさらされている。いつなんどぎ、たった一つしかない生命を失うかもしれない。だから、「いま」の一瞬を大切にして、生かされている喜びをかみしめ、拝みあう生活にいきたいものである。


南無阿弥陀仏。」



  


本道の左側に進むと、中之条町指定天然記念物「清見寺の境内木」の看板がありました。なるほど、やはり町でも有数の巨木群だったのですね。明治18(1885)年開校した旧吾妻第三小学校(現中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」)の建築の際にもこの森の木を使い、また昭和30(1955)年には日光輪王寺改修のとき、大きなケヤキを一本売却したとのこと。表を見ると、目通り周囲で4m以上のものが6本あるそうです。こりゃあ凄い。


このイチョウだって、目通り325cmと見られています。



  


大きい大きい。どれも。





ケヤキは、「けやけき木」から来ているといいます。けやけきとは、きわだって目立っている、或いはきわだって優れている、すばらしい…当の意味があります。



  


このケヤキ巨木に守られ、永眠したくなる気持ち、わかるような気がします。






奥にあるケヤキも、なかなか立派でした。



  



春の花もかなり咲き始めました。駐車場のサンシュユは満開になっていました。しかしこのサンシュユ、これから出てくる葉はまさにミズキ科の植物そのもので、一般的な図鑑にはミズキ科ミズキ属と記されているのですが、この花を見てミズキ科とイメージするのはとても困難ですよね。馬場多久男さんの「花実でわかる樹木」にはミズキ科サンシュユ属とあります。サンシュユ属って認められているものなのでしょうか…






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