岩島麻保存会 の種まき



お声をかけていただき、東吾妻町、岩島麻保存会が実施する麻の種まきの様子を見学に行きました。


■地元びいき 【群馬県】古代より綿々と伝えられてきた伝統技術〜岩島麻保存会〜
http://jimoto-b.com/1942



  


町内のとあるところに約5アール程の圃場があり、入口にはしめ縄が張られ、畑には御幣が立てられています。年間約35キログラムを繊維用に限定し生産し、宮内庁を始め伊勢神宮明治神宮神社庁等へ献納しているそうですが、神様が使う神聖なものなので、このような作法が行われているのでしょう。



  


今日は見物人が多いですね。ほほう、これが播種機(はしゅき)用アタッチメント(播種ロール)ですか。作物によって変えるのですね。



  


播種機で種まきしたあと、すぐに寒冷紗をかけます。麻の実は鳥も大好きですしね。



  


麻の葉や花には陶酔成分があるので(恐らく)食べられませんが、実はご存知のとおり食べられます。一粒いただきましたが美味しかったです。そうそう、今日は群馬県の他の地域で、油を採るために麻を栽培されている方も見学に来ていました。麻は有用な植物なのですね。



  


保存会の方が昨年の写真を手渡していたので、拝見させていただきました。麻を収穫することを、「麻こぎ」というそうです。このような、専用の麻切り鎌を使います。昨年は台風?の影響で、麻が真っ直ぐには育たなかったらしく、麻挽き(精麻作業、繊維だけにする作業)の時には苦労したそうです。


昨年の中之条ビエンナーレでも、岩島麻保存会のAさんが中心となって麻挽きワークショップを行ったそうです。いいですね、毎年、地元東吾妻町でもやってほしいです。一般の方が申し込めばいつでも体験できるようになると最高なのですが、どんなハードルがあるのか、これから時間をかけて理解していこうと思います。


中之条ビエンナーレ)岩島麻保存会「麻挽き WORKS」
http://nakanojo-biennale.com/event/asahiki-works



    


    


しかし、この二重になった金網フェンスの圃場、凄いですね。これがないと栽培の許可が下りないそうです。


最初に紹介した、


■地元びいき 【群馬県】古代より綿々と伝えられてきた伝統技術〜岩島麻保存会〜
http://jimoto-b.com/1942


のHPで、加工の手順の中に「ネド入れ」という言葉を見つけてハッとしました。

・加工
8月下旬、麻煮して乾燥させた麻を一日で麻挽きが出来る分量だけネド入れを行う。
これは、麻を発酵させ皮が剥げるようにする作業で、麻舟(おぶね)に水を入れ、朝夕2回水を浸してから横に寝かせて、こも等を掛けて熱が逃げないようにして発酵を促す。


昨年、一年を追って体験取材した中之条町入山(旧六合村)根広の「ねどふみの里」での『ねどふみ』と考え方が同じです。『ねど』という言葉は、旧六合村だけのものではありませんでした。『ねど』=寝床、(大切な)材料を寝かせて熟成させるところ、という意味合いがあるのだと思います。


ではでは、今日のところは別の用事がありますのでこれにて失礼いたします。今年は「岩島麻の作成過程」を取材させていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。






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