東吾妻町にエコツアー素材を探しに その1 (箱島湧水、箱島ホタルの里、あづま養魚場のサクラ、甲波宿禰神社)



4月中旬です。春です。




しかし嬬恋村あたりはお花見にはまだ早いので、前に吾妻観光写真集で見たことのある、菴回の桜の手前に水田、そして向こうには山脈…という景色、どこにあるのか問い合わせてみたところ、旧東村(東吾妻町)にあることが解りました。あづま養魚場というところだそうです。


あづま養魚場 http://fish-azuma.com/


水田だと思っていた水たまりは、実は違っていたようです。






夢に見た桜の風景。ここだったんですか。


万座バカからようやくすっきりしたところ。これからは人が暮らしを営むべきところ、大量の化石燃料を使わなくたって冬を越せる吾妻地域が私の故郷になっていくのです。




  


さて、この上には箱島湧水というのがあります。あづま養魚場から数キロ上にある駐車場に移動します。無人の直売所があって、




  


舗装された道を歩いて行きます。どうやらここには昔、ロックフィルダムというものがあって、その発電に寄りこの集落に明かりが灯ったそうです。今は近代遺産とされています。




  


そのダム跡に卵の殻が転がっています。初めマナーの悪いハイカーの仕業かと思いましたが、大小さまざまの卵のようです。うずらの卵みたいなものもあるし。これは他の動物の仕業では?





右側には小さいながらも立派な滝があります。なんとこれが箱島湧水です。湧出量は1日約3万トンだそうです。
3万トン? 水の比重は1だから、1平米の水が3万個ってことですか、凄い量ですね。


日本名水百選 箱島湧水
http://www1.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1204109954259/




  


お堂の境内、石の下からドボドボ出ています。樹齢400〜500年の大木の真下から出ているという解説がありますが、真下のイメージとは少し違うようです。斜面の下から出ているので、大木の根は箱島湧水の水を吸っているようには見えません。湧出部は立入禁止ですが、水は飲めます。まろやかで、大変に美味しい水です。嬬恋村三原の清水法水の味に似ていました。




  


隣にはあずまやもあります。ここで湧水コーヒーなんてどうでしょうか。
ここは、箱島不動堂という御堂です。




  


不動尊ということは不動明王が祭ってあるわけですが、この不動尊は、子どものやけど、虫よけに御利益があるそうです。お堂の脇にあった剣の飾り?は、不動明王の持つ剣を表しているのでしょうか。

箱島不動尊 湧水の怪
この不動堂の歴史は古く、文治四年(1188年)に創建されました。この不動尊の根元から滝を形成する程の水量を誇る「湧水」があります。この湧水には昔から伝わる不思議な伝説が伝えられています。その伝説とは…
昔、原町の善導寺に第二世「円光上人」という人物がいました。そこへ怨敵に追われた木部宮内少輔の「北の方」(円光上人の母)が突然訪れ、よもやま話をしていましたが円光は母が追われている身とは知らず、翌日何気なく別れを告げたが、それが最後の別れとなり、「北の方」は『息子に会えてもう思い残すことはない』と榛名湖へ向かい、侍女とともに入水して果ててしまいました。その後、榛名湖には大蛇が棲むという話が取り沙汰され、大蛇は「北の方」の化身だと思われていました。そこで、供養のために、「北の方」の位牌を榛名湖へ沈めたところ、その位牌がここ箱島の湧水から出てきたそうです。 この位牌は、今もなお箱島不動堂に納められています。



箱島不動堂境内にある大杉は、5.30メートル、高さ23メートル、樹齢は約400年で東吾妻町の天然記念物になっています。下から見るより上から見た方が見事でした。





帰り道は、来た道と違う道を歩くことにしました。




  


途中、休憩用のベンチがあるものの、あまり手入れのなされていない、暗いスギ林でした。
そして、あれだけあった箱島湧水なのに、沢から音が聞こえてきません。




  


やがて、水の音が聞こえます。箱島湧水は、どうも地下を通していたみたいです。このスギ林の中でひと休憩はどうかと思いましたが、薄暗くて連れはあまりよく思わなかったみたいです。砕石の音もうるさかったですし。




  


カラマツと広葉樹の合体木です。根がこんなに絡み合っているのも珍しいです。やがて、箱島公民館に出ます。広い駐車場があります。




  


この門構え、そして「聖徳太子」の碑などからして、ここは昔小学校だったのではないでしょうか?





今、サクラの花が満開です。恐らくこれはエドヒガンザクラ。花がいいですね。




  


駐車場の端から、あづま養魚場のサクラが見えました。周囲を散策します。後で解りましたが、先ほどのスギ林の道は箱島不動堂への参道だったようです。




  


売店のようなところもありますが、今日はまだ空いていません。中には竹で作ったトンボの細工物があります。これが本当の竹トンボ?




  


そして「ほたるトイレ」が。トイレの壁にはホタルについての生態や駐車場の案内が。ここはホタルの鑑賞地だったのです。


箱島ほたる保護の会 http://blog.goo.ne.jp/hakoshima_hotaru




  


トイレから100m程で、ホタル鑑賞地です。休憩所もあります。





ここがホタルの第1保護地です。この湿地や田んぼを、無数のホタルが飛び交うそうです。6月中旬からゲンジボタルが、7月中にはヘイケボタル、夜8時位から見られるそうです。この夏が楽しみです。


箱島 ホタルの里
http://www1.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1204111587824/




  


クレソンやセリ、ミズバショウまで咲いています。




  


辺りをぶらぶら。オオアラセイトウが綺麗です。〒マークのような石積みを発見。




  


箱島不動堂の駐車場まで歩いて戻ります。桃の花が咲いていたり、道祖神があったり。馬頭観音のようです。





梅の花が咲く里山の風景。このあたりは里と花を見物しながら歩きたいですね。箱島公民館に車を置き、スギ林の参道を上って、アスファルトのこの道を降りてくるのがいいと思いました。




  


さらに周囲を散策します。サクラの見どころとして有名なのが、箱島発電所の桜、ソメイヨシノですが、花見で一番いいところは幼稚園生に占領されていました。





見事なケヤキの巨木が複数ある神社を見つけました。甲波宿祢神社というそうです。

甲波宿祢神社の彫刻・神輿(町重要文化財 昭和48.3.23指定)
甲波宿祢神社の創建は古く、延歴4年(785)といわれている。
拝殿の木鼻の唐獅子の彫刻は、ケヤキの木地を生かした優れものである。
側障子の彫刻は、一枚ケヤキに彫刻を施したものである。
神輿は、安永4年(1775)の作で、秋の祭典にかつがれる。


  


神社の『木鼻』という部分と読み方は初めて知りました。ここの部分のことだそうです。




  


これが、側障子の彫刻だと思います。んー、どこかで見たことあるようなお顔ですね…




  


あれ、また野外で卵発見。しかも中身が入っています。どうも今日は卵をよく見ます。鶏の卵を他の動物が持ってきたのか、それともキジ?の卵で、ここで温めていたのかな?…私達が来たので逃げてしまったのだとしたらごめんなさい。


甲波宿祢神社の下にある川は箱島湧水の下流で、鳴沢川と名を変えています。鳴沢川もホタルが舞うみたいですので、夏はこの神社に車を止めてホタル観賞もいいですね。






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