池の平スノーシュー+篭ノ登山スノーシュー下見



明日の池の平スノーシューガイドに向けて、現地下見をしてきました。安定した天気の中、同行者の丸山さん(協会会員)は別荘等管理のお仕事で、日頃からかなり藪に入り山仕事をしていらっしゃるとのこと。足腰も丈夫なので、この方とご一緒なら先に篭ノ登山にも行けそうです。今回は篭ノ登山スノーシュー+池の平スノーシューのW下見にすることにしました。






  


まずは、湯ノ丸スキー場第四ロマンスリフト(760m)に乗車します。片道500円。




  


リフトを降りたら、左へ左へと歩いて行きます。ここは、夏の間の車道です。




  




すぐにコース外となり、雪上車の圧雪跡はなくなります。そして野生動物の足あとが。これはニホンリスです。







野生動物の交差点がありました。ノウサギ、テン、キツネの三種です。どれがどれだか解かりますか?




  


10分位歩くと、右側の森が朝日に照らされ輝いているところがありました。道路際の細い樹木の奥には割と大きな樹があるように見えます。入って行きたいのですが、今日は先にお客様のご案内ルートを確認をしたいので、森の中は帰りに調べることにします。




  


キツネの足あとが、まるでノウサギの足あとのように道路脇の方、樹の枝に寄り道しています。枝を齧るわけでもないのにどうして? …その後で、おしっこで道路脇に寄った足跡を見つけました。なるほど、人間も野生動物も、おしっこをするときはその場では無く、ちょっと脇にそれてするようです。男性の立ち○ョンの際のリアクションは本能的行為なのでしょうか…?







今日登る篭ノ登山(右側のピーク)が見えてきました。いい天気になって良かったです。




   



ウソがフィーフィーと、調子の外れた口笛のような鳴き声音で出迎えてくれます。
そして味のある樹形、天然カラマツがたくさん出てきました。




  


かつてのゲレンデ跡なのでしょうか?とても広くていい場所です。帰りに調べてみようと思います。その後も、大きなカラマツ林を通ります。







ここは浅間山塊にいくつかある、カラマツの母樹林です。ここのカラマツから種を採取して、苗を仕立て、浅間山麓のカラマツ林をつくっていったのです。




  


カラマツに着いたお髭はホネキノリという地衣類で、サルオガセの仲間です。
そしておなじみの建物、池の平駐車場の公衆トイレです(冬期は使用不可)。




  


記念写真に最適な『湯の丸高峰自然休養林』の看板。ここから左が篭ノ登山登山道です。この付近は自然保護の規制が厳しい地域ですので、【山にペットを連れて行かないでください】の看板もあります。




  


雑木林を少し歩くと、篭ノ登山が姿を現します。コース沿いは中径木のカラマツなど。




  


足元にテンのおとしものが。種が混じっています。この時期、このあたりで種?丸山さんと考えましたが、何の種かは思いつきませんでした。
広い場所、ここは学生たちを連れて来た時に、いつも休憩させ、森のお話を聞かせる場所です。




  


このあたりから、登山道は結構、急になります。溶岩ドームの山は成層火山よりも斜度があるのです。森を抜け、ガレ地の山頂部に向けて斜面を横切ります。




  


樹氷の木々を抜けて、さらに急傾斜を登ると、広いガレ地、篭ノ登山山頂です。スノーシューで歩くと、岩に足を取られてしまいます。風も強い場所です。







篭ノ登山山頂から嬬恋村方面。いい眺めです。




  


三方ヶ峰火山の形状が美しい、池の平方面に向かって下りていきます。しかし、爪の少ないスノーシューだと滑って難儀しますので、アイゼンで下りると良いでしょう。急な下り道の登山道では、ここをソリで滑ったら凄いことになるな…と思いました。




  


登山道を横切ったのはツキノワグマか、それとも…。
森を抜けて、池の平指導員詰所(冬季使用不可)に戻りました。




  


ここで、食事場所を探します。今日は風が強いので、風を避けられるところを探しましたが、見つかりません。仕方なしに池の平湿原下り口の看板前で食事しました。




  


池の平湿原に向かって下りていきます。真っすぐ下りるとかなり左の方に出てしまうので、右へ右へと進みます。池の平湿原までは15分位です。







広大な池の平湿原。木道は温まるのか、雪が解けています。




  


木道を踏み外すと、このようになります。右の大斜面はバックカントリーには最高らしいです。




  


忠治の隠れ岩分岐を右に曲がり、その上の分岐は左に進みます。三方ヶ峰には行きません。




  


樹のトンネルをくぐると、急斜面が出現します。通常は右に大きく回り込むコースですが、ここでは直登することにします。







直登は大変ですが、この眺望がご褒美です。佐久平を一望するこの景色こそが池の平スノーシューの魅力です。




  


この場所は佐久平の眺望だけではなく、逆側の眺望も素晴らしいのです。池の平湿原の様子や篭ノ登山の全貌が見えます。




  


尾根道を歩き、フェンスと樹木でできたトンネルを抜けて、




  


さらにフェンスが続き、その向こうが見晴岳です。西肩からの眺めも良いです。




  


見晴岳山頂の絶壁を登った足跡の主はカモシカです。こんなところを登り降りしているのですから、先日、私たちが追っても目撃できなかったのは当然ですね。




  


この先には、ピグミーの森と呼ばれる所があります。その先には腰かけたくなるような樹形のカラマツがありました。




  


そして池の平では最高地点、雲上の丘広場(2,110m)。ここからの池の平湿原方向を見ると浅間山(釜山)が顔を出しています。天空の道を歩き、先に進みます。







雲上散歩中のカップルとすれ違いました。良いご趣味ですね。




  


雷の丘を過ぎたところで、今度は山ガール達とすれ違いました。ここは本当に人気のコースです。




  


三方ヶ峰火山の火口端、村界の丘まで来ました。ここから下に降りたかったのですが、思っていたよりも急に見えます。残念ながらコースに戻ることにしました。



  


通常の登山道に戻り、良さげな場所から森の中へ。




  


誰も歩いていないところを降りていきます。さらにカラマツ林を抜けて…







出ました!行きに目をつけていた大斜面です。これぞバックカントリースノーシュー




  


さて、ここから、私たちの前に歩いている足跡を辿っていくことにします。天然カラマツ大木を横切り、大胆に藪の中に入っていきます。




  


オオー、ありました。私の大好きな天然林、巨木の森です。森の精霊(木霊)がたくさんいる気配を感じます。







先ほどのコメツガを裏側から撮りました。今日、一番見とれてしまった樹です。




  


あまりの美しさに、丸山さんを息を飲むばかり。おや?【←地蔵峠】の看板が!ここは、池の平駐車場から下に降りていく登山道だったのでしょうか?あの道に、こんなに美しい森があったなんて…。10年前の私は高山植物ばかりに目を取られてしまっていたようです。




  


足跡はやがて車道に出ました。すると、驚きました。この場所は、行きで私が森の美しさに目を奪われ、思わず入って行きそうになった場所です。やはり、森の精霊たちが呼んでくれていたのですね。
車道を進み、湯の丸スキー場まで戻ります。




  


第4ロマンスリフト降車場まで来ました。インターネットの情報によると、第6ゲレンデ(高速カプセルリフト)からも入山できるそうなので、連絡コースを歩き様子を見てきましたが、第6ゲレンデからのスノーシューの足跡は見つかりませんでした。





最後は、第4ゲレンデを歩いて帰ります。うーん、結構長いゲレンデで、足が疲れますし飽きてきます。…よーし、当日は必殺尻滑り器をご用意いたしましょう。お楽しみに!




池の平スノーシュー、篭ノ登山スノーシューは、4月上旬までご案内が可能です。
皆様のお申込みをお待ち申し上げております。


池の平スノーシュー(湿原と見晴岳、巨木の天然林)
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/asama_ikenodaira01/index.html


篭ノ登山スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/index.html




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