万座温泉でスノーシューイングガイド(万座カラマツ天然母樹林)
今年の浅間山麓・西吾妻地域は、ここ数年で最も雪が少ない正月を迎えています。そんなことで、年末年始はスノーシューガイドの仕事は無いと踏み、スノーシューのご案内ページの作成をもたもたしていたところ、埼玉県のO様よりスノーシューイングガイドのご依頼をいただきました。
根子岳のスノーシューイングをご希望されていましたが、かなりやり込んでいるお方でしたので、圧雪コースではご満足いただけないのでは?と思い、場所を再検討していただき、こんな年でも雪がある程度ありそうな万座温泉、カラマツ天然母樹林で実施させていただきました。
ここ数日はスカッと晴れる日がありませんでしたが、今日は快晴です。今年は天気も見方です。
雪の上で、奇妙な現象を見つけました。テンのものと思われる動物の足跡が途中で消えてしまっています。どうして?
動物が雪に埋まってはまってしまったのでは? K君にスコップで掘ってもらっても、見つけることができません。ところが、雪の下は笹との間に大きな空間が空いていました。きっとこの空間から出てきたのか、もしくはこの空間に帰って行ったのでしょうね。
草薙カラマツさん、こんにちは。9か月ぶりですね、お元気でしたか。万座最大のこのカラマツは国内でも最大級です。私は樹齢500年と見立てています。O様も触れて挨拶してくださいました。
草薙カラマツの前で、ハイチーズ!
この後は針葉樹林の方に行ってみました。シラビソの木、個体によって触った感覚が異なるから不思議ですね。
今日の木々の隙間から見えた念仏山は格別でした。光り輝いています。
このコースは枝のトンネルをくぐり抜けるコースです。不思議の国から帰ってきた感じ。
樹木の枝に乗っている雪(冠雪)が重たそうで可哀そうと、助けてあげましたが、その雪は自分に降ってきました。ワーオ!
そして、新雪の急斜面をスノーシューダイビングです。これが病みつきになります。
このカラマツ林の番人、仁王カラマツ(阿形)の腕に座って記念写真。
この先がさらに深い!お父さんも軽いK君も胸まで沈んでしまいました。…しかし、相当きついラッセルでしたネ。皆さまお疲れ様でした。
それにしても、雪の状態のためとはいえ、ガイドとしてはお連れしたいところに充分にお連れできなく、ちょっと未消化感が残りました。それで、この後、嬬恋村の見所を少しだけご案内することにしました。
まずは清水法水。昔、弘法大師がこの地を訪れた時に杖をついたところから水が湧いたという湧水。この里の立地条件において口当たりが柔らかくまろやかな名水。O様は「お茶を立てるのに良さそう」と仰られました。
次に、弘法大師がその後歩いた先で、杖をついたまま放置したら巨大な杉になったという鳴尾熊野神社のさかさ杉にご案内しました。
樹齢1200年以上といわれる鳴尾熊野神社のさかさ杉。根回り9m・高さ36m以上、嬬恋村一番の巨木です。
さかさ杉の上の方を見ていたら、木部の露出した部分から小鳥が飛び出しました。遠くて解かりにくかったですが全体が黒く茶色い部分があったらしく、O様は「ミソサザイ」ではないかと見ています。さかさ杉は、多くの生き物たちの住処になっているのですね。
その後、嬬恋村のキャベツ畑2風景にご案内しました。
- つつじの湯の先の浅間山とキャベツ畑(と防風林)
- 中原のキャベツ畑
O様、万座温泉のスノーシューのこと、そして嬬恋村の風景を忘れないでくださいね!そして、森林浴は月一回ペースが健康増進の秘訣です。また来月、お越しをお待ち申し上げております。