菅平牧場−根子岳−四阿山−中四阿−菅平牧場ルート(下見登山)




四阿山登山コースを調査中。根子岳は何度か登っているものの、根子岳山頂から四阿山に縦走をしたことが無かった。今回、じっくり登山してみた。







  


菅平高原から根子岳に登るルートは、菅平高原ホテル群から北東にある菅平牧場から登る。長い直線の道路横に、私有地を通るための通行料を支払う料金所がある。その1キロほど先に駐車場がある。




  


菅平牧場の間を通り抜けていく登山道。牧場の中だが、ある程度の傾斜があり、道は荒れている。





菅平高原はスイスを思わせる風景と気候から『日本のダボス』と呼ばれるそうだ。なるほど、この牧場風景を見るとそんな気がする。




  


広大な牧場風景を惜しみつつ進む。牧場の境界地辺りに看板があり、ここでひと休み。




  


ここから森の中をしばらく歩く。初めはカラマツが多かったが、やがてダケカンバの森となる。林が若いことから、かつてはかなり上部まで牧場として使っていたのではないかと思われる。




  


単純な林を抜け、森林限界エリアに出る。斜面の向こうに見えるのは須坂の街並みか。




  


森林限界エリアからの登りも結構長い。最後の急斜面を登ると、広々とした山頂。




  


根子岳(2207m)山頂には合計で15人位の方々がいた。平日にしては混んでいる、人気の山だ。雰囲気のある祠にお参りをして、







ビデオカメラをぐるっと一周まわしてみました。四阿山方面は塞がっていますが北アルプスの眺めは充分です。




  


景色を充分に満喫したので、いざ四阿山へ。




  


やせ尾根を歩く。見えにくい左側、旧噴火口の向こう側も良く見えている。




  


少し進むと、大きな岩が行く手を塞ぎ始める。石の壁を横切ったり、振り返るとモアイの石像の様な岩があったり。




  


大岩の間をすり抜けて進むと、屋久島で見た太鼓岩の様なものも出現する。





絶好のスポットでは、登山者がランチを食べていた。私もそうしたかったが、彼はこの景観を独り占めしたがっているようだったので、遠慮して先に進んだ。




  


下りの途中で、ちょっと雰囲気の良い岩場がある。その後はさらに下り。この鞍部から四阿山山頂までは300mもある。少しガックリとくる。




  


そして四阿山への登りとなる。しばらくはシラビソ林を進む。途中、苔がとても美しく輝いていたところがあり、思わずビデオカメラを回してしまった。







木漏れ日で輝く林床の苔。野鳥のさえずりも響き渡っています。




  


少し進むと、もう林床の苔は笹群落になってしまった。さっきのところは特別な場所だったみたい。それでも、この森は苔が多い。樹木も多くは苔むしている。




  


急斜面を樹木の根でできた階段を使って上がり、ようやく森を抜けた。




  


振り返るとようやく根子岳よりも高い位置に来ていることが分かる。この付近がしばらく丘陵地帯になっており、雲上散歩が楽しめる。




  


この先で、いったん降りるところがあり、またもやガックリ。しかしすぐにまた登って取り返す。




  


山頂手前の木道階段まで来ると、もう着いた様なもの。やれやれと思う。タカネナナカマドはこの付近ではここ四阿山にしか見られない樹木。実も少し変っている。




  


四阿山山頂(上州祠)に到着。祠の後ろに石垣があり、そこに登るとさらに眺望が良い。




  


本当の四阿山山頂(信州祠)で写真撮影を依頼してきたのは70歳の女性。なんと今日で日本百名山99座目で、明日の浅間山で100座となり達成だそうだ。振り返って見える根子岳もかなり遠い。縦走してこそ味わえる達成感に見舞われる。






浅間山と嬬恋平野の全貌が見える。こんな天気の良い日に登山できたのは久しぶりだ。



  


四阿山根子岳、浦倉山の裏側にある、直径3キロの旧火口。本当に大きい。
北アルプスが良く見えている。鋭く尖った槍ヶ岳の山容はいつみても感心する。







あまり綺麗なので、カメラをぐるっと一周まわしてみた。北アルプス辺りで捩り体勢が苦しくなり手がぶれてしまった。大丈夫かな?



  


上州祠を右に見て、さあ帰ろう。長い階段をおりて、




  


山頂丘陵部つかの間の雲上散歩。景色が良い。




  


中四阿へ向かう道。急斜面のガレ地を下り、森の中を抜けて、中四阿のピークが見える。




  


中四阿の尾根を歩く。ここでしばらく空中散歩を楽しむ。




  


菅平牧場管理事務所と四阿高原の分岐点。右に進み、森の中の登山道となる。




  


ちょっとした登りがあり、三角点(1917m)のある尾根ピークへ。




  


この後はずっと下り。単調な森の下りが続き、少し退屈すると、広い道に出る。牧場が近いのだ。







ここで、大きなマツムシソウの株があり、いろいろなチョウチョが吸蜜していた。なかなかじっとしてくれないエルタテハもバッチリ撮らせてくれた。







クジャクチョウもたくさんいた。クジャクチョウは体も大きいし、ド派手な羽模様から言って、かなり勝気の性格だと思う。蜜を吸いに来た他の昆虫を威嚇し追い払っているように見えるがどうだろう?




  


大明神沢を抜けて、シナノキの巨木を横切る。ここはやまぼうし自然学校がネイチャートレイルで使っている場所だ。




  


牧場に出て、アスファルトの上を数分歩いて、登山口に戻る。




  


このコースの締めくくりは、やっぱり売店のアイスクリームでしょ。バニラにするかブルーベリーにするか迷った末、ブルーベリーにした。メニューにミックスがあると最高なんだけど!