今井―袋倉 里山めぐりコース(浅間山・嬬恋MTBエコツーリング)の写真素材撮影
MTBツアーの気運が高まっている。【浅間山・嬬恋MTBエコツーリング】のコースを拡大することにした。今井−袋倉の里山を満喫するコースを設定する。題して「今井―袋倉 里山めぐりコース」である。
このプランもJR万座・鹿沢口駅から発着のプランにする。仙之入を目指すには、59号線を使う。三原集落は経由するだけでも良いのだが、県道沿いに手入れの生き届いた古民家があり、ご覧頂いても良いかと思う。右の嬬恋村初代村長・篠原仙吉邸は一見の価値あり。
嬬恋ランドリーの上あたりで、三原集落ともお別れ。
59号線をしばらく走ると「山の駅」と名付けられた笹見平という場所に出る。ここには縄文時代の住居を再現した“縄文の家”がある。
さらに59号線沿いを走る。右側に石津の集落が見える。
JA嬬恋仙之入支所の建物は、洋風の趣で周囲のキャベツ畑とマッチしている。まるで北海道のようだ。この近くに、群馬県が、浅間山が見えるビュースポットとして建設した公衆トイレがある。ここで折り返して今井に向かう。
仙之入から今井までは長い下り坂。浅間山に向かってキャベツ畑を走り抜けたり、林の中を通り抜けたり。スピードの出しすぎに注意だ。
ここで、ちょっと寄り道すると熊川宗次さんの牛舎がある。牛舎に隣接した牧場?というか牛の運動場みたいなものがあって、かなり急傾斜になっている。牛のストレス発散にちょうど良いとのこと。
今井集落を寄り道しながら進む。今井堂は三原の阿弥陀堂と同じような建物。猫が寝ていると思ったら、あれも熊川宗次さんのところの猫では?
今井の古民家群をウオッチングしながらのサイクリング。しかし今井ほど古民家がマッチする場所はない。山を背負う立地や、周囲と隔たれた環境がそう思わせるのだと思う。
古民家群を抜けて少し進むと、“田の神様・山の神様”といわれる巨石の上に宝篋印塔が乗っている、この場所の神様が見えます。
ここから林の中をしばらく回り込むようにして進み、今宮白山権現へ。この辺りは村でも最も東の場所だ。
今宮白山権現は吾妻山(四阿山)に奉る白山大権現の上州宮であり、16世紀・戦国時代のころに栄えていたそうだ。
今宮渓谷の上袋倉橋を越えて、袋倉集落へ。松島榮治先生著の文献によると、袋倉の地名は、“フクロのクラ”で、フクロは行き止まりを意味し、クラは、巨石のことだそうだ。今宮渓谷には確かに巨石が多い。そのことは、また別のブログ記事でアップすることにした。
そして近年人気急上昇中の、キャベツキムチや本格的キムチを販売する店、丸山農園の前を通る。
以前に役場のI課長から、ここ袋倉の里山風景を売り出したいとの思いを聞いていた。それが今、現実になるかもしれない。キャベツ畑が農地の大半を占める嬬恋村において、集落の周りに田んぼがある風景は希少だし、個人的にも大切にしたい、宣伝活用したい思いに駆られている。
上袋倉から下袋倉の集落へ出て、迷った末に鷹川城址に行ってみることにした。路地裏を抜けていく感じは良かったのだが…
永遠と続く、上り、上り、上り…。残念だが、一般のお客様を連れてこの道を通ることは不可能と判断。引き返すことにした。
ところがどっこい、下袋倉の集落で庭いじりをしていた山崎さんに話しかけたところ、山崎さんの家の路地裏から鷹川城址に近道で行けるらしい。さっそく進んでみると、おお、いかにも里山らしい道だ。
途中は、坂が急すぎるので自転車を押して進む。しかしそれも5分未満。確かに正規の道よりずっと近い。これなら、安心してお客様も連れて来られる。
鷹川城址では諏訪神社の鳥居が迎えてくれる。
最上部には、今は何らかの建物があるが、当時は恐らく物見台があり、のろしを上げたりしていたのだろうと考えられる。
最後に通るのは芦生田の集落。この最後の集落を普通に国道を走るのでは面白くない。地元住民しか通らないような秘密の橋を渡る。
橋の先は嬬恋村運動公園。桜並木の下を通って、JR万座・鹿沢口駅へ行く。
今回、実際にMTBで走ってみて、思っていたよりも遥かに楽しいコースだった。里山を走っての〜んびり安らぐ…というコース設定のつもりだったが、新たな感動の出会いが連続するコースだった。もちろん、里山風景に浸ることだってできます。
ここも、満足できる嬬恋MTBコースですよ。ぜひ、ご一緒しませんか。
今井―袋倉 里山めぐりコース(浅間山・嬬恋MTBエコツーリング)
http://ecotourism.or.jp/mtb/imai_hukurogura01.html