今宮渓谷の幻の滝を探して & 傷ついたオオムラサキ




今宮渓谷の付近に滝があるという情報をもらった。先日。MTBエコツアーの下見で今宮渓谷に立ち寄ったので、調べてみることにした。






  


上袋倉橋を渡ってすぐ左に道があり、そこから降りていく。




  


そのまま真っすぐ降りて行くと、どなたかの別荘がある。その手前で左に回り込む道がある。上袋倉橋の橋桁を越えると、右側になんと、もう一つの橋を見つけることができる。




  


古い橋は旧道のものだろうか。恐る恐る渡ってみると、今宮渓谷の本来の姿を知ることになる。ここが知られざる紅葉の写真スポットなのだ。




  


しかし、滝は見つからないので、吾妻川沿いに少し上ってみることにした。人の道ともけもの道とも解らぬ道を進む。すると、左側に大きな巨石群があった。




  


つまりはこれがかつての今宮渓谷の川岸だったということなのだろう。凄い、圧巻。これってクライミングの人とかが見たら放っておかないんじゃないかな。まるで四阿山の的岩や鬼岩のようだ。
この先をさらに進むと、道肩が無くなってしまう。




  


左上の方を見ると、石を水がトンネル状に浸食した形が見られ、右下は奈落の底。これはとても進めない。まさかこれが滝という訳ではないだろう。引き返すことにした。




  


その後、さんざん探しても解らず、役場のS課長に問い合わせてみると、どうも少し下流の方にあるようだ。別荘を回り込んでみると、新たな道肩を発見。そして川が。おお、吾妻川に流れ込んでいる。




  


これが幻の滝か。滝を上から覗いてみる。うう、吸いこまれそうだ。これは危険。少し離れて観察する様にしよう。森の木々を透かして見える対岸の崖の景色もなかなか良いので、知られざるスポットとして人をここに連れてくるのはいいかも。但し、滝に近寄らせないように気をつけないと。




  


帰り道、国道の歩道で傷ついたチョウチョを発見。あれ、どこかで見たことがあるような蝶だ。





羽を広げてびっくり、国蝶・オオムラサキではないか。オオムラサキの幼虫はエノキの葉を食べると聞くし、嬬恋にはいないのかと思っていた。ところがニレ科の植物の葉は食べるようなので、ハルニレの葉を食べたのかも知れない。


しかし傷ついていて可哀そう。なんとかしてキャッチし、河原の、もっと植物が繁茂しているところに放してやった。この世にいるのもあとわずかだろう。うまく繁殖できればよいが…。