草津温泉で摘み草料理ワークショップ



いよいよ7月から9月までの間、群馬デスティネーションキャンペーン(通称:群馬DC)が始まる。草津温泉で私たちが実施する事業・草津未知体験もその一つ。草津の野山に自生する草花を摘んで、自分で料理をして食べてみるのだ。昨日はその準備ワークショップを実施した。






  


中澤邸にて集合、ベランダで皆を待つ。この『よくわかる山菜大図鑑』は1,575円にしては写真が大きく、解りやすい。私も購入しておこう。




  


ここで、牧ちゃんが最近試してみたアカジソ染めを拝見。綿だと普通はほとんど色が出ないはずだが、3日間の行程を経て色を出す方法で行ったそうだ。絞り模様もうまく出ている。それでも、生成りの方が色が出るようだ。




  


草摘み開始。何があるかな…?
中澤邸に戻ってから和実さんが紹介してくれたのは『別冊ランドネ アウトドア女子の手作りBOOK』気になる記事が載っていたので私も購入。




  


通常は摘んできた草を並べて、種の同定やどの野草でどんな料理を作るのかを決めるが、今日は、先に野草を洗ってしまった。
採取してきた野草&山菜は、ヤマウド、オオバコ、アカザ、シロツメクサムラサキツメクサドクダミ、ニワトコ、カキドオシ、ツルマンネングサ、ヤマブキショウマ、アザミ、ヤマブドウ葉、コシアブラタンポポ葉、ヨモギ、ハルジオン…



  


カラッと揚げるためには1:2の薄い衣であまり水に溶かさずに、160℃〜180℃で揚げる。

いろいろと食べてみたが、感想は以下の通り

  • ヤマブキショウマはとても苦い。春の若芽でないと厳しい。それでも濃い味付けが必要。甘露煮などでしっかり味付けすると良いと思う。
  • アカソは葉がしっかりしていてやや硬め。さすがは衣服のための繊維を取った草だ。味は特徴が無い。
  • オオバコ、ツメクサ類も特に味は無し。
  • ニワトコの独特な匂いはなかなかしぶとく、油で揚げても残る。若い葉を選ぶべし。
  • タイアザミの葉は、若く棘の少ないものならとても美味しいが、成長した棘の大きな葉では、棘が残り、口の中がチクチクする。
  • タンポポ葉は、やや苦いが食べられる。
  • ヨモギは、大きいものは繊維が多く、もさもさ感が強い。これも若い葉が良い。
  • ハルジオンの花の天ぷらは、驚くほどまともな天ぷら。美味しくいただいた。


  


次に熊笹の芯茶を用意。クマザサでは無くて熊笹ね。
抜いてきた笹の若芽を洗い、水を切り、




  


適当な長さに切って空煎りする。




  


焦げ目がついてきたら、やかんの熱湯を投入。




  


もう一度煮立てると、熊笹の芯茶の完成。採取した熊笹新芽の量が多かったので、とても濃厚なお茶に。塩を少し入れると、そのままでスープになった。




  


貴子さんは思い立ってスペアミントを刻む。おお、ミント味噌か!ミント味噌田楽としていただく。…うーん、私としては微妙な味なのだが、皆さんは絶品と仰る。試しにご飯に載せてみると、ふき味噌みたいで美味い!と思ったのだが、皆さんはあまり…という感じ。最終的にクラッカーの上に載せるのが、一番万人向きで評判良しでした。




  


こちらは、牧子巨匠が使い道を検討している塩麹。野菜には塗って容器に入れて1晩待つだけで漬物になり、肉や魚では塗って焼くとアミノ酸によって引き出される素材そのものの旨みを味わうことができる。塩や、塩コショウを使う場面で使うと一味違うお料理になる…


塩こうじの作り方はここ
http://portal.nifty.com/2011/03/28/c/




  


次にコシアブラの葉が脂ぎっていてとてもしっかりしているので、何かに使えないかを検討。豚肉をのせて、先ほどの塩麹をのせて両面焼いてみたり、巻いてみたり。結果は…これはボツです。でも、葉の丈夫さはピカイチ。何かに使えるといいなあ。




  


さて、摘み草八寸盛りの準備を。採っておいたムラサキツメクサは酢を落とした熱湯で茹で、色落ちは酢で戻します。その酢は捨てて、新たに甘酢(砂糖、酢、塩少々)で和えます。




  


昨日からアク抜きをしていたヤマウドをさっと茹でる。




  


吾妻地方で古くから使われている「えごま」の登場。これを炒って、




  


すって、えごま味噌をつくる。ヤマウドのえごま味噌和え、ツメクサの紅白華甘酢、ミツバと塩鳥の和え物2種ができました。 めっちゃ美味しそー!




  


最後に、ヤマウドと天かすの味噌汁をいただきました。
その後、草津未知体験会場となる草津スカイランドホテル様にお邪魔し、小林由美様と打ち合わせを。




  


これが、草津温泉の女将さんたちが数年かけて開発した銘菓・草津くまざさケーキバー「おかみのささやき(女将の笹焼)」。熊笹パウダーが入っている。
7月早々に女将さんたちが集まって笹取りを行い、9月までの群馬DCに備えるとのこと。さすが草津はやる気ですね。私たちも頑張ります!