旧六合村の山本茂先生を訪ねる。



今年の当協会のエコツアーガイド養成講座は、CONEを通して文部科学省委託事業『自然体験活動指導者養成研修』として認定されている。通常のCONEリーダー養成講座カリキュラム21時間に、学校教育に関する講座を2〜4時間をつけ足さなくてはならない。


今年から、講師全てを浅間山麓、西吾妻地域に根差した人物だけで行う。自然体験と学校教育を結び付ける活動をし続けた当地域の偉大な人物こそが、旧六合村の山本茂先生である。




  


入山地区は大きな古民家が多い。日本のふるさと、源風景が残る場所だ。各家に趣深い木の表札がかかっている。山本先生のお宅には「隠居 安平衛」とある。どういう意味だろう?

木造三階建てのお家。




  


山本先生は、穏やかで気さくな方だった。教師として子供のそばにずっといたいから、校長や教頭の試験も受けなかった。しかしやさしい目の奥に、ものことを着飾ろうとする、覆い隠そうとするものを鋭く見分ける信念が光っていた。私も、下手に装飾する言葉を使わず、ありのままを説明させていただいた。


山本茂先生の協力を得て、当協会のエコツアーガイド養成講座はますます充実することになった。


それにしても素敵な居間だ。囲炉裏(いろり)と自在鉤(じざいかぎ)、薪ストーブ、そして古時計。いやーたまらん。将来、こういう家に住めたらいいなあ。