大学村の虎(山崎郁郎さん)



せっかく北軽井沢まで来たのだから…と、山崎郁郎さんがご自宅に招いてくださった。そういえば以前に泊りに来いと誘ってくださっていたのにそれっきり。せっかくなのでお邪魔させていただいた。






  


平屋ですか。ぜいたくですね〜。




  


あらま、あずまやまであるんですか!


これはまた風流な。しかも萱ぶき。




  


ここで読書をしたり、お茶したり、友と語らったりできたらなんて素敵なんでしょう。




  


ダイニングは光がたっぷり入る造り。ここからも照月湖が見える。夏の夜はホタルの飛翔も見られるのかな?

そしてブルーベリーのスイーツをご馳走してくださった。なんか凄いセレブな感じだ。男一人で住んでいるキャンプの鬼とはとても思えない。




  




しかしその時、マタギセットが出てきた!




  


20代半ばの頃、自分で作ったナイフの光沢はまるで日本刀。刃を握らないように指をガードする通常「ヒルト」と呼ばれるところは鹿の角の形状をうまく利用。鹿の頭髪がついたままなのが野趣あふれる。
裏側は軽くし、切れ味を出す為に刃の中央を削ったら、焼きを入れた時に反って困ったという。しかし、ナイフ職人の福田さん曰く、削るのは理論的にも理想的だそうだ。いろいろと詳しい真部さんも賛同していた。




  



そしてこの毛皮はマタギがよく腰に巻いているもの。腰皮や尻当て、腰当てなどともいうらしく、雪の上でも座れる座布団になるのだそうだ。皮なめしをしていないのは、皮なめしをするとスエードのようになり、水が浸みこむようになってしまうため。なるほど。


この腰皮は、一人でナイフ一本で野生動物と戦い、仕留めてその場で解体し毛皮を持って帰ったそうだ。


「あの時は私も血だらけになってしまってねえ」



( ̄□||||!! そりゃそうだー!


しかし驚いた。こんなに剛の人が身近にいたとは…




  



離れの部屋(別荘に離れの部屋というのも凄い話だが…)は、大きな家だと冬は寒いので、すぐに暖かくなるための冬住み部屋。ここにも、竹かごやかんじきなどのマタギグッズが。しかもこのかんじきは、本物のマタギに友情のしるしに作ってもらったそうだ。


いやいや、なんて頼りになる人なんでしょう。これからよろしくお願い致します。



帰り道、ヤマナシの花が満開。こんなにたくさんの花をつけるなんて知らなかった。