浅間山荘(天狗の湯)から火山館へ


私は浅間山荘(天狗の湯)からの浅間山登山ルートを知らない。


これまではそれで通用したのだが、嬬恋村鎌原に住んでいる今ではそれも通用しなくなった。しかも、10月16日には嬬恋村浅間山をメインにした火山砂防フォーラムがあり、黒斑山の縦走登山で車坂峠を出発し浅間山荘に下りる企画を当会で担当している。


2010 火山砂防フォーラムin嬬恋記念 浅間山(黒斑山)登山


私は黒斑山往復のファミリーコース担当だが、万が一のために、私も浅間山荘〜火山館ルートを下見しておくことにした。


 


浅間山荘登山口には、立派な公衆トイレがあり、中も清潔にされていた。
案内看板にはいろいろと注意事項が書いてある。うざいがざっと目を通しておく。


 

スタートして間もない蛇堀川の河床は褐色に染まっている。草津の谷沢川のようだ。ここも同様に酸性の川で、鉄分が酸化し、河床に沈着したのだろう。
浅間山荘からの登山道は車坂峠からのガレ地とは違い、土の上を歩いていく。足には優しいルートといえる。


 


一の鳥居と言われるところでは、休憩しているパーティーがいた。
このすぐ近くに不動滝がある。小さな滝で、見どころとまではいかない。


 


この後、しばらく間、上り坂となる。木々の合い間から覗かせる紅葉を眺め、休憩しながら登る。
やがてなだらかになり、「浅間山開闢祖中開霊神の碑 」とやらが出現。うーん、何のことかわからん。説明の札を立ててもらいたい。


 


いよいよ、牙山(ぎっぱやま)付近まで来た。この山が、トーミの頭から見える尖った山か。かつての黒斑火山の溶岩流の流れが岩に表れている。特徴のある、いい岩山だ。


 


そして、万座のような白い里が現れる。やはりここも、硫黄系の温泉が湧出しているのだ。岩石の鉄分が抜け出してしまい、地下へと流亡し地下水に取り込まれる。それが、下流で空気に触れて鉄錆となり河床に沈着。褐色の河床景観を生みだしているのだ。


 


 


そして、火山館に到着。屋根にソーラーパネルが施してある。ここには管理人が寝泊まりしているはずだが、冬はどうしているのかな。
よーし、コースの状況は確認できた。トーミの頭も良く見えている。今日はこれまで。引き返そう。


 


黒斑山火口の割れ目を下っていく帰り道は結構いいかも。ここを縦走するのは、かなり快感度が高いと思う。送迎システムをつくれたら、商売になると思うな。
最後にふと振り返ると、牙山がマッターホルンのように見えた。いい山だ。