写真で見る ふるさと嬬恋のあゆみ

  


編集 嬬恋村制施行百周年記念事業写真集編纂委員会 発行 嬬恋村(1989/05/30)


ひょんなことからいただいた、非常に価値のある嬬恋村の歴史写真集。今後KUROKOプロジェクトを進めるに先立って、一通り読んでみた。

江戸時代からの牛馬の生産、養蚕、薪炭馬鈴薯澱粉のかたくり粉生産による収入などから、昭和10年頃を境に国道の原型が開かれると同時に高原野菜の全国市場進出。情報・交通・レジャー産業の展開に乗って村の暮らしは変容していった。

嬬恋村の近代化の道のりは、草軽鉄道、水力発電、硫黄産業など、さまざまな企業や文化の隆盛と衰退があった。その節々は他の自治体に比べてことのほか大きかったことだろう。私のような移住者も快く受け入れてくれる許容の大きい嬬恋村の土壌は、たびたびある浅間山の噴火による一斉喪失も含めて、これまでの激動の時代を乗り越えてきた村民の厚いバックボーンから来ているのではないかと思う。

かつてのじゃがいもの収穫の写真、万座温泉で硫黄採取事業をしている写真など、非常にありがたい写真が出てきた。どこかで上手く使用したいと思う。